flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

鳥越神社

2019-07-02 00:00:00 | かみのやしろ

(東京都台東区鳥越 旧郷社)
 かつて存在した鳥越山を境内地としていた鳥越神社は、景行天皇年間(71-130)日本武尊(やまとたけるのみこと)がこの地を良き斎庭と定めて皇祖神を祀ったのが創始とされる。白雉二年(651)住民がその日本武尊を祀り、白鳥明神として改めて奉祀した。寛治六年(1092)前九年の役征圧のため源頼義、義家父子がこの地を通った際、白い鳥が飛ぶのを見て浅瀬を知り、無事隅田川を渡ることができたのを白鳥明神の加護と称え、鳥越大明神の社号を奉ったという。江戸時代に入ると天領の年貢を蓄える浅草御蔵を設けるため、幕府は鳥越山の土を使い隅田川を埋め立て、鳥越神社の境内は著しく縮小された。

 

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