【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 7月3日(金)より転載】
【革心55】
歓迎宴が始まった。
主催者である中日友好協会の廖承志会長があいさつに立った。
彼は、中国と日本の平和友好条約締結の佳節に訪中団を迎えた喜びを伝えたあと、両国の友好関係は新しいスタートラインに立ったとして、感慨を込めて語った。
「この時にあたり、私は、私たちの敬愛する周恩来総理が中日国交樹立の時に言われた『水を飲む時に、井戸を掘った人を忘れてはならない』という言葉の深い意味を、ひしひしと感じております。
山本先生は、以前から、中日国交正常化のために尽力され、また、中日平和友好条約の早期締結のために、多くの努力を払われ、貴重な貢献をされてきました。私たちは、このことを、永遠に忘れることはありません」
そして「両国人民は、この友好の大橋を渡って、中日友好事業を絶えず発展させていきたい」と延べ、乾杯に移った。
答礼のあいさつに立った山本伸一は、真心こもる歓迎に、深く謝意を表するとともに、周総理との思い出を語っていった。
「総理は、亡くなる一年前にお会いしてくださり、日中の平和友好条約の早期締結を訴えておられたことが、昨日のことのように鮮明に思い出されます。総理がご健在であれば、どれほど喜ばれたことか……。
今後、条約に盛られた平和を守る精神をどのように構築していくかーーこれこそが、この条約の意義を真実に総仕上げしていく、最も重要な課題であります。
私どもは、尊き先人が切り開いた『金剛の道』『金の橋』を、さらに強く、硬く、広く、長く構築していく努力をしていかなくてはならない。その道を、新しき未来の世紀の人びとに、立派に継承していくべき使命と責任があることを、痛感するものであります。
その軸となる根本は、『信義』の二字であると申し上げたいのであります!」
信義の柱あってこそ、平和の橋は架かる。信義がなければ、条約は砂上の楼閣となる。
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