何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

ゲージ圧用の気圧センサーだった - 気圧計なのに(天気予報の)気圧は測れない -

2023-10-22 10:55:18 | 電子工作

2023/10/22(日曜日) 晴れ

 気圧センサーを気密環境に入れてその環境の圧力を変化させてセンサーの
出力電圧の様子を観察してみました。

  ジャムが入っていたガラス瓶を気密環境にしました。
  (スチームエンジン工作をしていたころ、ボイラー用熱源として使ったアルコール
 ランプ(3灯芯)の再利用です。)

 

 

 

 ガラス瓶に空気を吹き込んで圧力をかけてみます。

 

 センサーを収めたガラス瓶に空気を吹き込んで圧力変化させてみました。
 しかし、センサー出力電圧は全然変化しません。

 

 その様子を動画でご覧ください。

 

 センサーが壊れたか? と思って 今までの実験を繰り返してみました。
 センサーの動作は正常でした。

 この気圧センサーは「ゲージ圧」用のものでした。
 品名に「気圧センサー」と書いてあるので(天気予報の)気圧が測れるかと思ったのですが
それはできませんでした。
 「気圧」センサーというよりは「圧力」センサーというものです。

 天気予報のそれを測るのには「絶対圧」を測ることができる気圧計が必要です。
 「気圧センサー」と読んですぐに(天気予報の)気圧が測れる、と早とちりしたのが
間違いのもとでした。

 

 絶対圧が測れる気圧計には中が真空になったベローズ(または同様なメカ)が必要です。
 中が真空のベローズはそのままでは大気の重さ(1平方センチ当たり1Kg)で押しつ
ぶされてしまいますので何らかの手段でつぶれないようにしなくてはなりません。

 手持ちのバリゴの気圧計メカを観察してみました。

 とても複雑な構造になっていて仕組みはよくわかりませんが、 ベローズ(薄いから
ダイヤフラムと言うのかも?)はつぶされない様に支えられていました。
 
 なるほど、気圧計はこうなってるのか・・・
 大気(圧)は1平方cm当たり1Kgもの重さでのしかかってるんだなぁ。
 親指の爪ぐらいの面積だよねぇ。 びっくりだよ。
 くだらない実験(毎度のことだけど)をして遊んだけど大変勉強になりました。

                               完


 お応援くださった皆様、大変ありがとうございました。
 また、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

 

コメント
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