2023/07/08 (土曜日) 曇り一時小雨
「OPアンプ回路の設計」という本を参考にして“八十の手習い”ならぬ、
“八十の物まね実験”を楽しんでいる。
参考書の始めの項目の基本的な動作(反転増幅、非反転増幅)は何とか
実験できて「なるほど・・・」というぐらいには理解できた。(つもり・・)
その項目の中に作動増幅とコンパレータのことも説明してありコンパレータ
の回路も掲載されていた。
これは何か面白うそうだったので回路図のとおり組み立てて実験してみた。
まぁ、何とか動作してくれてその不思議な動きは面白いものだった。
「どうしてこうなるんだろう?」
オイらのボンクラ頭ではなかなか理解できない。
電子工作の諸先輩方からアドバイスをいただいた。(ありがとうございました。)
それによると「正帰還」をかけた「シュミット回路」だそうだ。
そうか、正帰還か・・・
それに反転増幅では反転入力電圧と非反転入力電圧の高低差での出力電圧の極性が
+になったり-になったりと切り替わる。
正帰還と、この極性の変化を組み合わせてヒステリシス特性を設定してるのだろう。
このしきい値を2つもったシュミット回路(コンパレータ)を使えば機械式接点を
使った「ON、OFF」回路の「チャタリング」をキャンセルできるか? が実験の
目的でもある。
先日、小型のタクトスイッチを使ってマイコン(マイクロコントローラ)に接続する
テンキーを工作したのだが、スイッチのON、OFF時に発生するチャタリングで、
疑似パルスが付加されてしまい、データーエラーが頻発して困ったことがある。
このコンパレータを使ってそのあたりを実験してみたいのだ。
マイコンの電源は3.3VなのでスイッチのON、オフ出力もほぼ0Vから3Vぐらい
なのでしきい値もそのくらいが必要だろう。
コンパレータのしきい値設定回路の定数をいろいろ変えてなるべく大きなしきい値を
実現するようにした。
実験結果では約5V←→0Vのしきい値が得られた。
さぁ、次は実際にタクトスイッチと組み合わせて実験してみよう。
(タクトスイッチからのチャタリングが「ノイズレベル」なのか、
まったくの「断続(5V←→0V)」なのか???
まったくの「断続」に対しては防御不能であろうと想像されるが・・・)