何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

強力な発振出力を目指す

2018-09-05 13:12:50 | 電子工作


2018/09/04 (火曜日) 台風21号接近による悪天候



バリキャップを鋸歯状波で駆動してスイープ発振をさせる実験をしている。
行く行くはこのスイープ発振回路を局発(LOC)にして測定器を作ってみたいと思っている。
その前段の実験としてこの局発が発振する電波?を吸収型周波数計(鉱石検波器)で受信して
その出力をオシロスコープで確認しようと思ったのだが、うまくいかなかった。
原因は局発の出力が弱いことだ。
その弱い電波を検出できるように鉱石検波器(吸収型周波数計)の感度を上げようとしたが
それも失敗してしまった。(うまくできなかった。)

そこで考えを変えて強力な発振器を作ってこの電波を鉱石検波器で検出してみることにした。
部品箱を探してみると “2SC3950”というトランジスタがあった。
四角い形をしていて放熱器も取り付けられるスタイルをしている。
仕様ではfTは2GHz、Icは500mAと書いてあった。
これなら強力な発振ができるだろう・・・・・

予備的な実験で強力な発振ができることはわかった。
コレクタ電流(Ic)はベースバイアスでは調整できず、エミッタ抵抗を変えることで変化させるようにした。

回路図はこんなものです。
 


蛇の目基板に組み込んだ。



Icを100mA以上流すとかなり熱くなる。 放熱器を取り付けた。


回路はすぐ動作した。
発振は確かに強力だ。
今までのLOCでは全然振れなかった(コイルに超接近させても)吸収型周波数計のラジケータ
(インジケータ)が大きく振れるようになった。




試しにワンターン・ランプ(豆電球)でチェックしてみた。  これは点灯しなかった。
そこで豆電球をLED(発光ダイオード)に変えてみた。

(摘みやすいように厚紙で取っ手を作った)



ワンターン・ランプ(LED)を発振コイルに近づけてみる。



Icを100mAも流した場合はLEDはとても明るく輝く。

その様子を動画でご覧ください。






暫く実験を続けていたところ発振が停止してしまった。
トランジスタを取り外してhFEを測定してみた。
回路を組み込む前のチェックでは70だったhFEがたったの5に落ちていた。
あまりにもめちゃくたやな使い方をしたのでトランジスタが劣化してしまったのだろう。

前々からだがコルピッツ発振回路の実験をしているとhFEが小さくなってしまうことが
たびたびあった。
発振回路以外の実験ではトランジスタが劣化するようなことはない。
ものの本によるとVBEO(ベース・エミッタ間電圧)が定格値をオーバーすることが
原因であることが多いということだ。
(2SC3950は絶対最大定格値 3V  わずか3Vだ)

ワンターン・ランプ(LED)を点灯する実験はやめとこう。





コメント (9)
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