何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

プランジャー用シリンダーの工作

2014-08-29 19:19:33 | エンジン工作
2014/08/29 (金曜日) 朝のうち小雨後曇り午後は晴れたり曇ったり


起床してすぐ部屋の外を見た。 なんだか屋根が濡れている。
雨が降っているようだ。 これじゃー今日は工作はできないなぁ・・・と
ぐずぐずしているとどうやら雨は上がったようだ。
それじゃー一つ工作でも始めるか・・・・・・


↓ シリンダーにするパイプを切り取った。



↓ 4気筒分だから4つも作らなくてはならい・・・・あぁ、当たり前か。



↓ シリンダーの長さを揃える。
   ハイトゲージのような高級測定器はないのでトースカンとスケールで済ませる。



↓ シリンダに挿入するライナー。 肉厚はわずか0.5mmだ。 ちょっと力をかけると歪んでしまうので
   慎重に切断しなくてはならない。 ピストン用の丸棒に嵌めて固定して切断した。



↓ 切断したライナー。 外径13mm、内径は12mmだ。



↓ シリンダーになるパイプはこれからフランジをロウ付けする。 赤熱するほど炙るからちょっとは歪むかも
   しれないが、最終的には後でシリンダーに挿入されるライナーがカバーしてくれる。



↓ シリンダーの基部にロウ付けするフランジ素材。 厚さ1.5mmの真鍮板。 



↓ ドリルで穴を開けて糸鋸を通して切り抜く。



↓ フランジをケースに固定するネジは2.6ミリを使う。 その2.6ミリネジを通す穴は2.8ミリにした。
   ところがそのドリルが全然切れない。 ハンドルを強く押し下げてもキリキリ・・・と変な音がするばかり。



↓ 2.8ミリドリルは予備がない。 仕方がないのでグラインダーで研いでみた。



↓ おぉー、とてもよく切れるようになった。 グラインダーも役に立つなぁ。



↓ 一応ここまで出来たシリンダーとプランジャー。



↓ コンロッドとピストンを繋ぐ部分(ピストンピン?)は2mmの真鍮丸棒を使う。 固定は2mmナットの
  ダブルナットにして激しく振動しても緩まないようにする。 このため、ナット部が厚くなり、シリンダーに
  ぶつかって内部に入り込めない心配があったが、ピストンピン支えの片方を薄く削って対応した。



↓ ぎりぎりセーフだ。 だが薄くなった支えの強度が心配だ。 最悪はピンを片持ち式にすればいいが、
   やっぱり左右の両側で支えるようにしたい。




さぁ、次はフランジのロウ付けだ。 
これもシリンダーがフランジに対して垂直に立つようにロウ付けしなくてはならないからちょっと難しい。
今日は時間が中途半端だから明日にしよう。
と言うわけで本日はここまで。
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単動式V型4気筒スチームエンジンのプランジャー化を目指して

2014-08-29 08:17:09 | エンジン工作
2014/08/28 (木曜日) 小雨


初めて作ったスチームエンジンボートは長さは1m近く、重さは15Kgもあるとても大きなものだ。
エンジンは2Wオーバーのパワーを出すが、ボートの動きは鈍くて面白くない。
そこで、もう少し小型で軽量のボートを作ろうと思い立ったがそれには搭載するボイラーやエンジンを
小型に作らなくてはならない。
ところがこの小型のボイラーやエンジンが失敗に次ぐ失敗でなかなかうまく作れない。


↓ 小型に作った単動式のV4エンジンだけど、パワーが出るものは動作が不安定。 安定に動作するものは
   パワーが不足。 どうもうまく行かない。



↓ ボアー13mmのピストンはパワーが出るが途中で停止するなど動作が不安定になる。
   ボアー11mmのピストンに換装したが今度はパワーが不足だ。



↓ あれこれ手を加えてはパワーのチェックを繰り返したがうまく行かない。



単動式のピストンはシリンダの下部(下死点側)は開放なんだから背丈の長いピストンでも使えるだろう
と、思い、全体がピストン(丸棒状)のプランジャー式のエンジンを作ってみた。


↓ プランジャーをピストンにした実験機。 これはうまく動作して1.5Wものパワーを出してくれた。



そこで具合の悪かったV4エンジンもピストンをプランジャーにして見ようと工作を始めた。



↓ 既存のエンジンのプランジャー化なのでいろいろ制約がある。
   プランジャーの長さは30mmは確保しないと蒸気漏れが大きくてパワーが出ないし、コンロッドの長さは
   20mmぐらいが限度だし、コンロッドとの結合部(ピストンピン?)をシリンダー内部に入り込むように
   した。 しかしこれが難しい。 ボアー12mmではピンが長過ぎてシリンダの口にひっかっかてしまう。
   ピンの固定にはEリングを使えば良いかもしれない。
   あれこれ思案しながらこんな設計図を描いてみた。




↓ プランジャーの切り出し。 素材は12φアルミ丸棒だ。




↓ コンロッドと結合する部分。 ピンを左右で支えたいので“人間フライス盤”で細い溝を切った。


↓ フライス盤なんていう高級なものは持っていない。 ヤスリでゴリゴリと削って整形だ。



↓ 同じものを4個も作るのは飽きてしまう。 素材がアルミだから柔らかくて助かるが・・・・



↓ コンロッドと結合するピンを通す穴を開けた。 



↓ 何とか出来上がったプランじゃー。




この“長大”なプランジャーは組みあがったV4エンジンケースからはシリンダーには嵌められない。
シリンダーの頭から入れるか、またはシリンダーをケースから外して取り付けるしかないのだ。
シリンダーの頭から入れるようにするにはフランジを取り付けて蓋が開閉できるようにしなくては
ならないし、シリンダーを取り外せば折角の調整が狂うし、まぁ、なかなか面倒なことだ。
だけどここまできたら、やるっきゃないじゃーないか・・・・文句いわずにガンバローっと。
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