古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

バロキサビル(商品名ゾフルーザ)

2019-12-20 20:18:22 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

国立感染症研究所で今年の11月に 一回の内服で済むインフルエンザ治療薬
バロキサビル(商品名ゾフルーザ)投与者からのバロキサビル耐性インフルエンザウイルス(ゾフルーザを
投与したことにより、ゾフルーザが効かないインフルエンザウイルスが発生する)についての
レポートがアップされていますので、情報としてお知らせします。


https://www.niid.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/2471-related-articles/related-articles-477/9229-477r02.html

主としてtypeA(H3N2)のインフルエンザウイルスの約10%に耐性ウイルスが検出されたみたいで
typeBのインフルエンザウイルスでは 調査の時点では耐性ウイルスは検出されていないようです。

バロキサビルは報道で 耐性ウイルスのことが大きく報道されており
業界では自粛モードですので、もっとたくさん使われたら もっと耐性率が上がる可能性も
あります。

このような報道もあります。

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「ゾフルーザ」耐性のインフルエンザウイルス その感染力は…

2019年12月1日 6時17分 NHKニュース

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191201/k10012197461000.html

インフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」が効きにくい耐性のあるウイルスが、通常のウイルスと同じ程度の感染力を持つとする研究結果を東京大学のグループが発表し、「家庭などでは耐性ウイルスが広がる可能性があり注意が必要だ」としています。

インフルエンザの新しい治療薬「ゾフルーザ」は1回服用すれば効果がありますが、子どもが服用した場合に耐性のあるウイルスが出やすいことが課題になっています。

東京大学医科学研究所の河岡義裕教授らのグループは、ゾフルーザに耐性のあるウイルスの性質について動物実験で詳しく調べた結果を科学雑誌「ネイチャー・マイクロバイオロジー」に発表しました。

それによりますと、患者から検出された耐性ウイルスをイタチの一種フェレットに感染させたところ、翌日には隣のケージにいたフェレットに感染したということです。

また耐性ウイルスに感染したマウスは体重が減ったということで、研究グループは耐性ウイルスには通常のウイルスと同じ程度の感染力や病原性があると結論づけています。

河岡教授は「現時点で耐性ウイルスが一般に広く流行する可能性は考えにくいが、家庭や学校のクラスなど閉鎖された環境では広がる可能性があり、注意が必要だ」としています。

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管理人は感染症治療に関しては 保守的ですので
オセルタミビル(商品名タミフル)だけ処方しております。

福岡市でも随分流行しております。注意報レベルです。
お気を付けください。

https://komori-hp.cloud-line.com/
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