カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

不思議な背骨、パっちん

2010-03-06 19:34:56 | 本日の患者さん
不思議な背骨などと断定してよいものかと、徳さん自信はないが、、、、。

永年人の背骨をいじりまわして来て30年近くになるがパっちんの背骨はかなり奇妙な感じを与える。

奇形とか病的という事ではないのだ。
それなら、今までさんざん出くわして来ている。

うつ伏せになってもらって触診するパっチンの背骨は上部胸椎に乱れがあり、腰椎に軽い側湾があるが、おおむね良好なのだ。
しかし、座位で寛いだ格好をしてもらうと極端な腰椎後湾となる。
横から見ると頭を残して完全にC型になり、顎は前に突き出て背骨は首の下の所で強く折り曲げられている。

そんな、日頃の悪い姿勢習慣が、30近くになった現在もパっちんの背骨に悪影響を及ぼしていないのだ。

施療をしているうちに段々判ってきた。

パっちんは異常と言って良いほど体が柔らかい。
背骨の周囲の靭帯がかなり柔軟なようだ。
これは遺伝的なものだろう。

体が柔らかいと、いちがいに喜んでいてはいけない。
人の出来ないとんでもない悪い姿勢を苦も無く出来るという時、人間の性としてその悪い姿勢を好んでするようになるからだ。

いずれ手ひどいしっぺ返しが必ずやって来る。

今回、パっちんの訴えは、首から肩へかけての痛みだ。
姿勢が悪いことを自覚しているパっちんは最近、猫背矯正ベルトなるものを購入し、装着したところ翌日から痛みが発生し、現在に至る。というのだ。

ところがパっちんは猫背ではなく猫腰なのだった。座位の時に限って、というのがパっちんの特殊なところなのだが、、、。
胸椎の並びは上部で右に軽く回転しているものの前後の並びは問題ない。
腰椎後湾がパっちんの問題点だったのに、問題のない胸椎に手を出した結果の出来事だった。

ご愁傷さま。