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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

みっちゃんの道草 ~羽ばたけ空へ!鳥獣センターの挑戦~

2013-03-29 10:40:00 | 地域スポット
 フィールドサインを探しにでかけよう   


★本日の一枚☆


-とっても仲良し♪ムササビの赤ちゃん-

山梨県鳥獣センター

:: 野生鳥獣の知られざる生態:::

おはようございます。
季節はいよいよ春本番!甲府の桜も見頃を迎え
新しい季節の到来に、胸躍らせる主婦レポーターのみっちゃんです。


暖かくなって、姿を見せる動物たちも増えてきましたね!
今回は山梨県鳥獣センター「フィールドサインを見つけてみよう」
という観察会が実施されたので、さっそく参加してみることに。


                

山梨県鳥獣センター

開館時間:午前9時~午後4時30分
休館日:毎週月曜日(7月~8月は除く)、
       休日の翌日(7月~8月は除く)、
       1月1日~1月3日、12月29日~12月31日
入館料:無料
連絡先:055-252-9161

                

ちなみにフィールドサインとは、野生の生きものたちが残した痕跡のこと
古巣足跡繭がら食べ残しといったフィールドサインを
よーーーーく観察してみることで、そこから野生動物の生活の様子を
知ることができます。



▲フィールドサイン
他にも色々なフィールドサインがっ!

イラガの繭殻    ヨウチュウ
幼虫は毒があるので、要注意なんちゃって。

ヤママユガの繭殻
繭殻は薄い黄色だったり、鮮やかな黄緑色だったり、
幼虫が食べたものによって、繭の色が違うそうです。
繭に穴があいていれば、それは羽化した証拠!

クルミ
リスは二つに割って食べます。
でも、ネズミはクルミの両側から穴を開けて食べます。
食べられた後のクルミを見れば、どちらの動物が食べたのか解りますね!

森のエビフライ
ムササビやリスに食べられた後の松ぼっくりの形は、エビフライにそっくり!
この自然の芸術は「森のエビフライ」と呼ばれているそうです。
鳥獣センターでは毎年、フィールドサインの観察会が実施されます。
今回の観察会では、小さなお子さま連れのご家族から、お年寄りまで。
みんな興味津々に職員さんの解説を聞いていました。

フィールドサインは、生きものたちが生きた証そのもの。
鳥獣センターの周辺をはじめ、私たちの身近なところで発見することが
できますので、自然を壊さないようそれぞれのスタイルで。
生きものたちがたくましく生きている様子を、ぜひ観察してほしいですね

他にもセンター内にある展示館には、鳥獣の標本が展示されています。
特に、日本に20個体しかないと言われるイヌワシの標本や、
珍しい剥製は必見ですよ!



▲展示館の様子

傷病鳥獣の救護室では準絶滅危惧種のヨタカをはじめ、
たくさんの鳥獣が保護されていました。
ムササビの保護活動の記録も見せていただいたのですが、
あまりの愛くるしさに、すっかり虜に……



▲ムササビの保護記録より

鳥獣センターの職員さんには、取材を通じて資料を提供していただいたり、
いっぱい貴重なお話を聞かせていただきまして。
本当に本当に、ありがとうございました!!
今回紹介しきれなかった職員・窪田さんとムササビの絆や、
白砂課長へのインタビュー、今年保護された鳥獣につきましては、
4月1日発行の広報誌4月号で紹介させていただきます

さて、傷ついた野生鳥獣は日々、鳥獣センターへ運び込まれ
そこで懸命な治療が行われます。
治療後、元気になった鳥獣は自然界に返っていくのですが
観察会の日も、リハビリが終わって元気になったスズメとメジロ
放鳥されました。

あっという間に大空へ羽ばたいていく鳥たちを、
眩しそうに見上げる職員さんたち。

「野生の生き物には、飼い主がいないんです。
一度、巣から落とされた弱いヒナは、人間が巣に戻しても
また落とされてしまう。自然界は、とても厳しいんです。
でも、だからこそ、私たちが何とかしなくちゃ、って。そう思うんですよ」

白砂課長の言葉に、昔、テレビで見ていた「生き物地球紀行」の
エンディングテーマ「Tomorrow」の2番の歌詞が頭をよぎりました。

人と野生鳥獣との共存は決して簡単なことではないけれど、
それでも共に生きていけたなら。
こんなに素敵なことはないと、そう思うのです。


本日のオマケ動画


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