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伝統の関学vs立命戦

2009-11-23 | フットボールの話。

今年の関西学生リーグ、最終戦
例年、3万人近い大観衆で沸き返るスタジアムも、今年ばかりは「消化試合」という背景もあり、淋しい入りだったようです。

試合も、関学が攻守に圧倒。
ここ数年では見ることのなかった大差で、立命を退け、2位の座を確保しました。


今年の試合は、特に関学が、フットボールは準備のスポーツであることを改めて教えてくれる内容でした。
まさに、国内最高峰のゲーム。
教科書といわれるプレーが、随所にありました。

関学が、ここまでの準備を関大相手にしっかりしていたら。
きっと、リーグの流れは大きく変わっていたでしょう。
でも、それがフットボール。
逆説的にも、このスポーツが準備のスポーツであることを物語っていたのではないでしょうか。

それにしても、優勝が懸かった大一番であったとしたら。
両校とも、ここまで思い切ったギャンブル、スペシャルプレーを連発できたでしょうか。

ある意味、失うもののない一戦だったからこそ、伸び伸びと思い切りプレーコールも入れることができたのだとしたら。

勝負の難しさが、そこに垣間見える気がしました。
勝つためには、大胆さと繊細さの両方どちらも必要で、どちらも欠けてはいけない。

そうすると、本来、優勝の懸かった試合でこそ、こういう”大胆さ”が、試合を決める分水嶺になったりするのではないか。
石橋を叩いているだけでは、強い相手にはゲームブレイクできない。
ただし、スペシャルプレーをするからには成功することが必要で、結局突き詰めると「スペシャルプレーを持ってくるなら、成功できるという自信を持てる精度の高さ」が、練習の段階で完成することが勝つための条件・・・という、至極当たり前の考え方になってしまいました。

そのとおりなんでしょう。
おもしろおかしいプレーなんて、それだけで意味のあるものではなく、プレッシャーのかかる場面で当然のように決めること。これが大事で、それを成功させ続ける関学は、やっぱり日本フットボール界にとっては憧れの存在でいるのだと思います。

せっかくの好カードなのに、注目度が低いのは本当に残念でした。
新設された全国大学選手権、フォーマットに対してはまだまだ議論が必要でしょうけれども、関西から2校出場できていれば・・・この一戦も、もっと熱を帯びたものになったかと思うと、う~ん・・・残念


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