プロ野球は9月でレギュラーシーズンがほぼ終了することから、「今季限りでの引退」という報道が目立つ時期でもあります。今年、特に傾向が見られるのは勤続何十年といったベテラン選手の勇退が相次いでいることではないでしょうか。平和台球場や後楽園球場(!)でプレー経験のある選手がこぞっていなくなるという、オールドファンにとっては寂しいオフシーズンとなりそうです。
数々の偉業を成し遂げた大ベテランの引退、昭和世代が一斉にいなくなる今季は、プロ野球の長い歴史の中でも、けっこう大きな節目になるのではないかと思います。時代は移りゆくもの、プロスポーツとしては新陳代謝が起こっているのはとても良いことであり、次のスター選手がずらっと出てきているのも喜ばしいことでしょう。
でも、色々な時代を経てきたベテランの経験値は、きっとチームにとって財産だったはずで、少なからず抜けた穴を埋めるのにも時間がかかるのではないかと思います。
”あの人の代わりなんて勤めらないよ!”後輩たちは大変な船出になりますが、そのプレッシャーこそが、新しい戦力を作っていく上では必要不可欠な要素です。
自分自身が30代後半となった今、同世代の方の引退報道を見るのは、やっぱり寂しい気持ちのほうが大きいですね。