名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

「荒城温泉・恵比寿の湯」

2009年10月27日 | セカンドルーム

 

夕べから降っていた雨は、午前中に上がって青空が戻ってきた。
中断していた薪割りを始めたところ、腰に違和感があったので、急遽止めにして温泉に行くことにした。


ここから一番近い隣町の丹生川町にある、「荒城温泉・恵比寿の湯」へ行ってきた。

途中の道路は紅葉も盛りを過ぎて、散り始めた葉っぱが道路に舞っていた。
山奥の共同浴場風の温泉は、こじんまりとして脱衣場も休憩室も質素なつくりだ。
内風呂、露天風呂、源泉風呂の3つがあり、いずれも4~5人程度と狭い。
露天風呂は足元を渓流が流れ、紅葉の山に囲まれているが、行政の指導で塀が設置され、景色が見れないのは残念だ。
温泉成分が濃いので長湯は注意と書いてあったが、鉄分のためか湯は赤く濁り、浴槽や洗い場は付着した石灰で鍾乳石のように幾層にも盛り上がっていた。
この温泉施設は、上流の丹生川ダム建設にともない、水没する村への補償の一つとして、地元で組合を作って運営されている。
比較的新しい温泉だが、成分の濃さとあいまって、腰痛が治ったり、アレルギー症状が軽減されたなどの評判もあって、地元以外の入浴客も増えているようだ。
以前入った時は400円だったが、いつの間にか500円になっていた。

昭和58年に着工し、2年後の完成を目指して急ピッチで進められているダム工事は、木地師の末裔が住み着いたといわれる集落や、景観の美しい木地屋渓谷を沈めてしまう。
すでに利水や治水の必要性は薄れてしまったが、荒城川最上流の温泉場の評価は高まっていく。

コメント (2)
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