名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

稲の天日乾燥

2009年10月13日 | セカンドルーム

 

今朝も朝霧が立ち込めていたが、程なく霧も消えて青空が広がっていった。
「はさ干し」中の稲も順調に乾燥が進み、鮮やかな黄金色に変わってきた。


今後、雨が降らなければ、週末には稲こき(脱穀)が出来そうだ。


籾の水分によって、籾摺りの時に米がつぶれたり割れたりすることがあるので、乾燥の度合いが重要だ。
そのために2週間の「はさ干し」が必要であると教わった。
稲こきをした後に、籾を握った感触で足りなければ、シートの上でしばらく干せばいいと言われたが、その兼ね合いは見当が付かない。
含水率は15%前後が良いとされているので、含水計で計れば簡単なことであるが、ここでは勘と経験だけの農耕文化が生きている。

 カントリーエレベーター


最近はコンバインを使って、稲刈りと脱穀を同時にして、籾をJAなどのカントリーエレベーターに持ち込むところが多い。
設定した含水率通りに熱風で乾燥し、籾摺り、精米をする流れ作業の米工場から、問屋や販売店に出荷されていく。

農業人口の減少で米作りも工業化が進み、自然の恵みなどの言葉も農耕文化も消えていってしまった。
じっくりと時間をかけた天日乾燥は、茎の部分の養分が籾に回り、太陽の光で米の旨味が増すとも云われている。
手間隙を掛ければ旨い米が出来ることを知っている人たちは、効率に頼らずいまだに「はさ干し」にこだわっている。

コメント (2)
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