先日、「憲法の未来」というテーマで木村草太首都大学東京教授の話を聞きに佐賀市のホテル創生に行ってきました。
立憲主義は、「権力を縛るもの」「権利と義務は対等ではない。義務は権利の解除規定」「憲法と安保法制との関係」など明確なお話に聞き入りました。
その中で、興味を持ったのは、「辺野古と憲法」の関係です。
米軍基地をつくることは、その地域の自治権にせ制限をかけることになります。
憲法95条では「一つの地方公共団体のみに適用される特別法は、法律の定めるところにより、その地方公共団体の住民の投票においてその過半数の同意を得なければ、国会は、これを制定することができない」と定めています。
このことから、木村氏は、「適正な手続きを踏まれていない」と説明されました。
しかし、日本政府は「日米条約」を理由に強行しています。
最高裁判所も政府の主張を追認しています。
ですから、沖縄の人たちは裁判官に不信感を持っています。
その表れとして、国政選挙と同時におこなわれる「裁判官国民審査」の批判票が全国平均7~9%に対して、沖縄は、16~17%と2倍を集めていることを説明されました。
沖縄の辺野古米軍基地を日本国民の税金でつくることも問題ですが、それ以上に「憲法に違反」してつくられることに「立憲主義が壊されている」ことを改めて知ることができました。
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