こんにちは浦田関夫です

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玄海町はやはり「白血病」が多い

2020年08月26日 05時53分25秒 | Weblog

 

 玄海町に原子力発電所がはじめた運転を開始したのは45年前の1975年(昭和50年)10月です。

 その後2号機が1981年、3号機が1994年、4号機が1997年にそれぞれ運転を開始しました。

 原発と白血病の関係は、「科学的な証明はされていない」といわれています。

ところが、佐賀県保健環境部が毎年「衛生統計報」という人口動態統計を集計している冊子があります。

 この資料は、亡くなられた方の死亡原因別に調べたものです。

例えば、不慮の事故や老衰、結核、心筋梗塞、がん(種別ごとに)自殺など細かく記されています。

 それによると、玄海町に原子力発電が稼働して暫くしてから、「白血病」で亡くなられる方が急に増えています。

 私が入手した1975年度から2018年までの43年間の資料を精査しました。

それによると、1号機の運転開始から8年間は、玄海町では白血病で亡くなった方はおられません。

 その後、5年ごとに集計をしてみると最初の5年は年平均1.6人。2.0人。1.4人、1.6人。2.6人。1.2人。2.0人と一時、増加傾向から減少傾向に転じ、再び増加傾向になっています。

 過去10年間の平均によると、人口10万人当たり

全国が6.5人。

佐賀県が8.4人。

唐津市が10.9人。

玄海町が24.9人となります。

玄海町の白血病で亡くなられる方は、全国の3.84倍、佐賀県の2.65倍、唐津市の1.92倍にもなっています。

 

 原発と白血病の因果関係ははっきりしませんが、県が長期の統計にもとづく数字が示していることは、ある意味で客観的資料といえるでしょう。

 

 

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4 コメント

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Unknown (Unknown)
2020-08-27 12:35:42
玄海町の人口は約5,800人。
10万人につき24.9人ということは、5,800人の実数で割り戻すと、1.4人になります。
同様に貴殿記載のデータから白血病で亡くなった人を推計すると、
全国で7,800人
佐賀県で67.2人
唐津市で13.1人
玄海町で1.4人になります。
もし、玄海町で2人白血病で亡くなったら、10万人あたりは34.5人と驚異的な数字になってしまいます。
玄海町は人口が少ないので、白血病で1人亡くなっただけで10万人あたりに換算すると大きな数字になります。
いかにも原発がある玄海町に白血病が多いと思わせる印象操作にほかならないと思うのは、私だけでしょうか?

では、玄海原発と同様のPWR型の発電を行っている高浜原発などの周辺住民の白血病による死亡者数はどうなっていますか。他の地区に比べて多いですか?ご教示よろしくお願いします。
返信する
参考 #1 (唐津の一市民)
2020-08-28 01:29:21
Unknown様

浦田議員さんの資料とは違うデータになりますが、厚労省の次のデータを見れば、白血病の多さは異常な事態のように思えます。

 佐賀県と唐津保健所管内と玄海町の白血病による死亡の状況(厚生労働省人口動態統計より)
(人口10万人あたりの白血病による死者数。1997年~2010年の全国平均 5.7人と比較してください。)             
       佐賀県 唐津保健所管内   玄海町
(1998年)  8.4    12.5       26.5
(1999年)  8.2      9.1       26.6
(2000年)  8.9     16.3       43.0
(2001年)  8.9     12.1       28.7
(2002年)  7.2     11.4       29.2
(98~02年平均)(8.3人)(12.3人)  (30.8人)

(2003年)  7.8     13.6    0(※死亡者なし)
(2004年)  10.0   19.5       88.3
(2005年)  10.7   15.3       14.9
(2006年)  8.5    13.9       30.1
(2007年)  9.2    16.3       61.1
(03~07年平均)(9.2人)(15.7人)  (38.8人)

玄海原子力発電所は稼働開始以前(1969年~1974年)の5年平均は、玄海町では10万人当たり9人であること(次のコメントでデータを出します)を考えると、稼働後に増加しているのは明らかです。

「(1年間で)玄海町で2人白血病で亡くなったら、10万人あたりは34.5人と驚異的な数字になる。」とおっしゃっていることは、5年平均で示されたデータでいずれも高い値を示している事から統計学的に有効な反論にはなりえません。
玄海町は人口が少ないからというならば、唐津保健所管内でも県内でも値が高いことについての説明はどうしますか?
返信する
参考 #2 (唐津の一市民)
2020-08-28 01:31:45
次に、長崎県を含んだ別のデータで玄海原発稼働前と稼働後を比較してみましょう。
(各県保健部局の衛生統計年報(人口動態編)による引用。数字は人口10万人あたりの白血病の死者数)

         玄海町  唐津市 松浦市  伊万里市 壱岐市 平戸市 佐世保市
玄海原発との距離  6km  14km  23km  28km  29km  31km  39km
(69~74年稼働前)  9.0   5.4   4.3   3.6   3.9   4.0   3.9
(97~2010年)    28.3   12.3  15.9   10.5  26.2  21.2   11.8

原発稼働前に比べて稼働後が各地で3倍~6倍と高くなっています。これを比べると玄海町の人口の少なさは関係ないことが分かります。
壱岐や平戸が唐津や伊万里に比べて遠い割には値が高いのは海流などの関係が疑われます。放射性物質であるトリチウムはPWRの稼働中海に大量に放出されていますので。ちなみに国の「原子力施設運転管理年報 平成24年度版」によれば、玄海原発はトリチウム放出量は全国一です。

おなじPWRで白血病が多いという高松原発周辺のデータは知りませんが、北海道の泊原発(PWR)周辺で癌の死亡率がかなり高いというデータはありますし(伊方原発運転差し止め訴訟甲B114号証)、ドイツやイギリス、アメリカ、カナダなどでも原発と白血病や癌の関連性を指摘する論文は多く出ています。一度これらをご覧になってはいかがでしょうか。

原発の危険性を指摘すると「印象操作だ」とおっしゃる方がいますが、福島原発事故後に原子炉安全神話が崩れ去った今、放射線は安全だと触れまわる人こそ印象操作をしているように思えます。低線量では身体に影響がないとはICRPですら言っていません。
返信する
トリチウム (餡乃有無)
2020-08-28 22:34:24
トリチウムこわー。
Unknown は九●電●関係のネット工作員だろ。

そーいえば玄海町は高レベル核廃棄物処理場を受け入れるつもりだろーか。ウチの親戚玄海町にもおるんだが、やめてくれねーかな。
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