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バイデン政権誕生で、高まる「炭素税」導入論 環境政策は「先進国弱体化運動」

2020年12月04日 06時07分13秒 | 日記

バイデン政権誕生で、高まる「炭素税」導入論 環境政策は「先進国弱体化運動」

《本記事のポイント》

  • バイデン氏、イエレン氏は「炭素税」の導入に前向きな姿勢
  • 環境政策は先進国を弱体化させる運動が紛れ込む
  • 日本はCO2を「実質ゼロ」にしても、地球の温度は0.001度しか下がらない

 

米大統領選で「勝利」を宣言している民主党のバイデン前副大統領。バイデン氏は公約として、温室効果ガスの二酸化炭素(CO2)を削減するため、環境インフラ分野に今後4年間で2兆ドル(約210兆円)を投資すると発表している。

 

バイデン氏がトランプ大統領との相違を世に示したいのなら、環境政策が大きな目玉になることは間違いない。トランプ氏が離脱した「パリ協定の復帰」や「炭素税の導入」に加え、環境政策をテコにすれば、同政策に熱心な「欧州連合(EU)との関係も強化できる」とバイデン氏は考えているのだろう。

 

バイデン氏が次期財務長官に指名したジャネット・イエレン米連邦準備理事会(FRB)前議長も、炭素税の導入に前向きな姿勢を見せる。そして環境政策重視は、民主党を支援した極左グループへの配慮にもなる。

 

 

日本でも炭素税の導入論が高まりかねない

菅義偉首相は、10月の所信表明演説で、温暖化ガスの排出を2050年までに「実質ゼロ」にすることを宣言した。さらに中国の習近平国家主席も、2060年までに実質ゼロを謳うなど、「脱炭素社会」を目指す動きが加速している。

 

日本でも今年からレジ袋の有料化がスタートしたが、二酸化炭素の排出量に応じて課税する「炭素税」の導入論が高まりかねない。それを後押しするかのように、バイデン氏は環境規制が緩い国からの輸入品に新たな税金を課すことも主張しているほどだ。

 

 

環境政策は先進国を弱体化させる運動が紛れ込む

だが、本誌・本欄で繰り返し述べているように、「CO2による地球温暖化」はあくまで仮説にすぎず、多くの科学者から異論が唱えられている。例えば温暖化科学は、平均地上気温の上昇を再現する「モデル予測」に頼っているが、その予測が確実であるとの保証はどこにもない。

 

それだけでなく、共産主義勢力が伸長し、先進国を弱体化させるために環境政策を悪用しているという学者の意見もある。

 

ソ連専門家のナタリー・グラント・ラガは、「環境保護という口実を使えば、先進国の産業を弱体化させる対策を適用できる。さらに、彼らの生活水準を下げることによって倦怠感を浸透させ、共産主義の価値観を植え付けることができる」と述べている。

 

また、国際環境NGO「グリーンピース」の共同創設者の一人、パトリック・ムーア博士も、人為的な地球温暖化説を否定するとともに、同団体が急速に左傾化したことを問題視し、脱退している。

 

 

日本は「実質ゼロ」でも、温度は0.001度しか下がらない

CO2による地球温暖化は、数多くの矛盾がある。そうした科学的知見を無視し、日本政府が炭素税の導入に踏み切るのであれば、当然、その費用対効果を国民に提示する必要がある。

 

だがこれについても、東京大学名誉教授の渡辺正氏の試算によれば、世界のCO2排出量のうち、3.5%しか出していない日本が、人為的な排出量をゼロにしても、たった0.001度しか地球の温度を冷やさないという(本誌2020年2月号に詳述)。

 

日本は、科学的にも、政治的にも問題が多い環境政策について冷静に見極めるべきだ。

(山本慧)

 

 

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【関連記事】

2020年2月号記事 2020-2030 世界を読む Part 2 - 矛盾だらけの「地球温暖化説」

https://the-liberty.com/article/16599/

 

2020年11月19日付本欄 地球温暖化対策のために世界で脱ガソリン車の動き

https://the-liberty.com/article/17789/

 

2020年9月10日付本欄 レジ袋有料化に潜む、「反CO2」「脱原発」と同じ"ウソ"!?

https://the-liberty.com/article/17568/

 

2020年8月24日付本欄 40度の猛暑で「計画停電」に瀕する米カリフォルニア バイデン氏当選の未来か

https://the-liberty.com/article/17493/


周庭氏ら香港民主活動家に禁錮刑 世界で批判の声が高まるも日本は静観

2020年12月04日 06時04分51秒 | 日記

周庭氏ら香港民主活動家に禁錮刑 世界で批判の声が高まるも日本は静観

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写真:Neo Siu / Shutterstock.com

《ニュース》

香港の裁判所は2日、2019年の「違法デモ」を扇動した罪などに問われた、周庭(アグネス・チョウ)氏をはじめとする民主活動家に禁錮刑の実刑判決を下しました。

 

《詳細》

裁判の対象になったのは、「逃亡犯条例」改正案に抗議し、警察本部を包囲するなどしたデモです。裁判所は、周庭氏に禁錮10カ月の実刑、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏に禁錮13カ月半、林朗彦(アイバン・ラム)氏に禁錮7カ月の判決をそれぞれ言い渡しました。

 

この判決には、国際社会から批判の声が高まっています。イギリスのラーブ外相は、発表した声明の中で、「司法手続きは公正かつ公平でなければならず、香港の人々の権利と自由は守られるべきだ」と強調。「香港と中国に対し、反対派を抑圧するキャンペーンをやめるように求める」と厳しく批判しました。

 

さらに、アメリカのペロシ下院議長は同じく声明で、「中国の冷酷な判決はひどいものだ」と批判。「香港の人々に対する攻撃を非難するよう、世界中の人々に呼びかける」と表明しました。

 

そのほかにも、欧州連合(EU)の報道官はツイッターの投稿で「香港で民主派が声を上げる場が挟まっていることの表れ」と懸念を示し、今月7日の外相会議で今回の判決について、EU各国との間で協議すると明らかにしました。


日本でも「2030年代にガソリン車の新車販売をなくす」目標を制定か

2020年12月04日 06時02分28秒 | 日記

日本でも「2030年代にガソリン車の新車販売をなくす」目標を制定か

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《ニュース》

経済産業省が、2030年代半ばに国内の新車からガソリン車をなくし、ハイブリッド車や電気自動車にする目標を設ける方向で調整しています。3日付毎日新聞などが報じました。

 

《詳細》

菅義偉首相は、就任後の政策として「2050年までに温室効果ガスの排出をゼロにする」という目標を掲げています。経産省は「脱ガソリン」を目指し、約15年後にはガソリンエンジンだけの車をゼロにし、ハイブリッド車や電動自動車、水素を燃料とした燃料電池車を普及させる予定です。

 

自動車の「脱ガソリン」施策は、欧米諸国が先行しています。イギリスは今年11月に、30年までにガソリン車とディーゼル車、35年までにはハイブリッド車の新車販売を禁止すると発表しています。また、アメリカのカリフォルニア州は35年まで、フランスは40年までにガソリン車などの温暖化ガスを排出する新車の販売を禁止するとしています。