1番人気のウイニングチケット騎乗の柴田政人騎手。
過去18度ダービーに挑戦するも、一度も勝ったことがなかった。
ダービーを勝ったら、騎手をやめてもいい・・・
そう言いながら、騎手を続けていた。
名手岡部幸雄騎乗のビワハヤヒデ
天才武豊騎乗、皐月賞馬のナリタタイシン
この3頭による3強対決がこのダービーの注目。
1番人気だった皐月賞で、人気に応えることができなかった、ウイニングチケット。
最後の直線での怒濤の追い込みがウリのこの馬が、なんと早めに先頭に立つ。
内からビワハヤヒデ。
外からナリタタイシン。
最後は人気の3頭による、ダービー馬の称号を賭けた争い。
だが、
最後に3頭の脚色は一緒になる。
勝ったのは、ウイニングチケット!
2着ビワハヤヒデ、3着ナリタタイシン。
遂に、柴田政人がダービージョッキーとなった瞬間。
勝利ジョッキーインタビューでの柴田の言葉。
「ダービージョッキーの柴田です」と、世界に向けて言いたい!
強い馬たちが、きちんと結果を残したダービー。
長い府中の直線での、3強による叩き合いは、
これぞ競馬!
という美しさがありました。
レースの美しさ、柴田政人のダービー初勝利。
忘れられないダービーでした。
ちなみに・・・
半兵衛が、この年のダービー馬は、ウイニングチケットになるだろう確信した、1993年3月7日、弥生賞が行われた日。
ウイニングチケットが見事な勝利を遂げたその日、
半兵衛をとっとも愛してくれた、祖父が亡くなりました。
その意味でも、ウイニングチケット号には、とっても思い入れがあるんです・・・