関電 今夏原発なしで電力余裕
大飯3・4号すぐ停止を
党が申し入れ
日本共産党国会議員団近畿ブロック事務所と近畿の六つの党府県委員会は5日、関西電力本店(大阪市北区)に「今夏、原発なしでも電力が足りていたことが関電自身の資料で明らかになった」として、大飯原発3、4号機停止、高浜原発再稼働反対、原発撤退を申し入れました。これには、山下芳生参院議員、清水忠史、堀内照文両衆院比例予定候補らが参加しました。
今夏、関電は445万キロワット(15%)も電力が不足するとし、計画停電まで持ち出して再稼働を強行しました。しかし実際は、需要のピークは(8月3日)2682万キロワットで、この日の供給は原発を除いても2763万キロワットと、81万キロワットの余裕がありました。関電の想定は「需要は過大、供給は過小」と批判されていましたが、事実で証明されました。
申し入れでは「再稼働は何だったのかが問われる」と指摘。大飯など6原発で活断層の再調査が指示されていることをあげ、「高浜再稼働まで言及しているのはもってのほか」「原発撤退を決断し再生可能エネルギーの爆発的普及を」と求めました。
山下氏は「今夏、電力が足りないというのは根拠がない」と指摘、福島の原発事故の教訓もふまえ再稼働の中止を求めました。
清水氏は、毎週金曜日に本店の周りに多くの市民が再稼働反対を求めて駆けつけていることをふまえて「関電もうたう『未来にやさしいエネルギー』を体現していただきたい」と迫りました。
掘内氏は、「原発を動かさなくても電力がまかなえることが十分明らかになった」と求めました。
関電側は「申し入れ書を受け取りました」と述べました。
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