天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

大暑は万物のゆだるとき

2022-07-23 06:06:21 | 身辺雑記
   

きのう結を10時から16時までみた。その母がKBJKITCHENへ働きに出たためである。
午前中、外へ出たがらなかった結が14時半ころ「さんぽする」と言い出す。子どもは予測がつかない。一番外へ出たくないときで怯んだが要望に応えることが育児にて覚悟した。
  渋茶一服炎天へ打つて出る

電車の見える金網沿いに駅へ行くと当然のように切符を買う機械の前へ行き爺がおカネを入れるのを待っている。改札を入るとすかさずエレベーターへ行きひとつ降りる。30m歩いて47段の階段を上って武蔵野線ホームに至る。ここまではルーティーンとなっている。
乗車して二つ乗って終点、府中本町で降りる。最近、ここでエレベーターを三つ乗り、地下を来る南武線車両を見るのが好きになっていて、そこで来た電車に乗りたがる。引き返すべくエレベーターへ誘ってもだめ。きのう来たのは急行。それに乗って次に着く駅は稲城長沼である。
多摩川を渡ったとき「かわ、かわ」と結に教えたがその水量が少なかった。2019年秋の洪水が懐かしい。
  濁流の海へ広がる大暑かな
は洪水のイメージで書いたが今年は多摩川の水が少なく溺死が考えにくい。
稲城長沼のホームの待合室は冷房が効いていて良かった。オアシスである。
東京全体がゆだっている感じ。いつかこの時期に新宿住友ビル50階から見た景色を思い出した。
  東京の白濁したる大暑かな
結にはしょちゅう水筒の冷えた水を飲ませる。

近所の百日紅が一斉に咲いた。これが咲くと夏真っ盛りであるとともに晩夏へ向かう。けれどこれから暑さは9月まで十分続く。ああ。
  陸続と貨車行く地平晩夏光
「晩夏」という題が出て遠くの地平を思った。たとえば満洲であったなら気温が35度であっても空気はからっとしているのではないか。
ニューヨークのテリーさんも暑いけれど当地は空気は乾いている、と言っていた。いつか旅したロシアの夏野も空気は乾いていた。
  野のはてに海の光や夏帽子
暑くてもすがすがしいところを旅したい。言葉は現実に寄り添う、またはそこから飛躍する道具である。

結が脱水症にならずよかった。

   
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