天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

靴の悲しい行方

2022-04-30 17:33:40 | 身辺雑記


永井するみの『マノロブラニクには早すぎる』(2009年発行/ポプラ社)を読んでいた。
女性ファッション誌に就職した新人編集者が悪戦苦闘する話。ほんとうは文芸誌へ行きたかった世里はまるでファッションに興味がない。しかし鬼編集長松田の辣腕ぶりや女性としての魅力にひかれていく。
「マノロブラニク」は鬼の編集長が好んで履く高級靴ブランド。
靴なのに数万円〜60万円もする高級ブランド。しかし一度履いたらその美しさに、何足もコレクションしたくなるシューズ。それを履きこなすのが鬼編集長が色恋問題で自滅してゆく。

マノロブラニクに惹かれ読んでいたら、テレビが山梨県道志村の山中で2019年9月に行方不明になった小倉美咲さん(9)が当時履いていた靴と類似した運動靴が見つかったことを報道した。千葉県成田市の母とも子さん(39)が現地に駆け付けて29日、写真で靴を確認。「美咲がキャンプ当日に履いていたものと同じだった」と声を詰まらせた。けれど「鑑定が終わるまで娘のものと信じたくない。娘が見つかるまで捜し続けたい」と涙ながらに話した、という。

読んでいた小説と相俟って行方不明女児とその母親の悲惨さがいや増しになった。小説のほうは鬼編集長の色恋への執念で男が海へ転落した事故が露見する。
多摩川を渉猟しても河原にサンダルや靴はよく流されてきている。靴は衣類より原形をとどめていて訴求力があるとあらためて思った。訴求力があるだけに悲しみも大きい。

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審判へのクレームは俳句では何?

2022-04-29 17:04:22 | スポーツ・文芸



4月24日のロッテ対オリックス戦で、ロッテ・佐々木朗希投手(20)が審判のボール判定に不服そうな態度をとり、これに対して白井一行球審がマウンドへ歩み寄るというシーンがあったと伝えられている。
捕手松川が白井を制するように間に入ったのはファインプレーであったとかをはじめ審判を支持する意見、佐々木に肩を持つ意見など思いのほか多数寄せられて盛り上がっているようである。

さて佐々木投手が白井主審に不満を抱いた行為は俳句で何かと考えてみた。
結社へ入って俳句をやっている人であれば、主宰の採る、採らないに即むすびつくと思う。
鷹では鷹主宰が取捨のすべてを行っている。いつかよその人から鷹は誰が予選しているのですかと訊かれてことがあるが、鷹1200人の7000句以上の取捨を一人の主宰がさばいている。思えばえらい重労働であり頭が下がる。
しかし、門弟はどうしてこの句が落とされたのか、なぜ6句出して4句も落とされるのかと思っている人はすくないないと思う。
藤田湘子が主宰のとき自分は若かった。落とされたことが悔しいことが再三あった。しかしなぜこの句を落としたのですかと面と向かって聞くことはできなかった。それをしたら破門されてもしようがないという意識があったし、それをしたらあまりにみじめであるし美しくないとも思った。恥ずかしくてそれだけはできなかった。
いつだったか落とされて句に未練があって翌月同じ句を投句したことがあった。思えば恥ずかしいことだがやってしまった。その句を湘子は採ってくれてうれしかった。あのとき湘子は白井主審のようにおもしろくない思いをしたかもしれない。よくない押しつけだと思い以後二度としなかった。
小川軽舟の時代になって、一緒に俳句をしている仲間が中央例会で採られた句を鷹に出したら落とされたということをぼくに言ってきたことがあった。その件はぼくが仲立ちして主宰の真意を尋ねたことがある。尋ねる前に主宰の胸中を忖度した。
つまり提出された6句の中で小句会で○をつけた句よりいい句があったのではないかと。つまり85点の○と70点の○。さらに採っていい○の数が多かった、成績がよかった。ならば後者を落として絞ることはわかる。主宰はまさにそのように説明してくれた。

俳句はストライクもボールも畢竟好みによる。したがって採る採らないといっても喧嘩にならない。一方野球はストライク、ボールは好みではない。ボールがベース盤をよぎるか否か、高すぎず低すぎず、である。機械を導入して解決できる種類のことである。したがって不服の生じるきっかけばかり転がっている。
白井球審は佐々木投手に退場宣告してもよかったがそれをするとどのくらい反論が来るか怖かったであろう。なにせ20歳の完全試合達成投手である。球界の宝である。球界全体を15年背負っているといっていい存在である。ここに佐々木投手の存在の凄みがあるのは間違いない。
むかし王、長嶋ボールというのがあったと聞くがこれからは佐々木ストライクが出来するかもしれない予感さえする。

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紙ゴミがあふれる

2022-04-28 12:09:36 | 身辺雑記

駐車場の端に溜っている紙ゴミ


年度が変って紙ゴミ(雑誌・雑紙)がアパートに溜りはじめている。そのわけは新年度、府中市片町地区は隔週水曜日の紙ゴミ回収を変更したからである。それを一回削ってダンボール回収にまわしたのである。
つまり月2度の紙ゴミ回収が1度だけになってしまったのである。月3度の回収になったダンボールは捨場に溜らないかわりに紙ゴミを置く場所に窮している。
双方2度ずつの回収はよいバランスであったがなぜか府中市はそれを崩した。誰かがダンボール回収を多くしてほしいと要望でもしたのか。
しかしダンボールは人が望まなければそう増えないゴミではないか。ダンボールはたいてい品物を届けてもらうときに使われる。アマゾンへ何か注文したとかいった場合である。これに対して雑紙は外から頼まなくてもやって来る。投げ込まれる。個人が注文しないと来ないダンボールと黙っていてもやってくるチラシ、ビラを思うと後者を排出する機会を減らすとえらくあたりが混雑するのは見えるのだが市の上層部はなぜか困ったことに踏み切っている。
クレームをつけに行こうとして嫌になった。決めてしまい1年分のゴミ出しカレンダーを作成してしまったらたぶん1年はこれで押し通すのだろう。
紙ゴミがあふれてしまったら市役所のゴミ担当部署へ持って行きたい。そうでなければ宮町など他地域の紙ゴミ回収日に持って行くか。小さな変更が重くのしかかっている。


府中市片町地区ゴミ出しカレンダー

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タラはひょろひょろでも美味い

2022-04-27 07:12:33 | 身辺雑記


タラの芽(一番芽)を摘んでからほぼ一ヶ月が過ぎる。タラは一番芽を摘まれても生命力旺盛で次々を芽を出す。二番芽を摘むとタラはすごくダメージを受けるのでそれは摘まない。放っておくと左右にどんどん枝が出てゆく。
そうなってから中央に一番芽のような出方をして芽は噴き続ける。写真の中、赤く囲んだところのものである。それは一番芽のようにしっかりしていずひょろ長いが食うと美味い。これは摘んでも摘んでも出てきて、摘まれてもタラ全体が弱らない。
先日タラのひょろひょろとキャベツを半々くらい炒めて食べた。緑が濃くなかなかいける。2、3日たてばまた摘める。こうしてタラは来月まで食う。


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タラはひょろひょろでも美味い

2022-04-27 07:12:33 | 身辺雑記


タラの芽(一番芽)を摘んでからほぼ一ヶ月が過ぎる。タラは一番芽を摘まれても生命力旺盛で次々を芽を出す。二番芽を摘むとタラはすごくダメージを受けるのでそれは摘まない。放っておくと左右にどんどん枝が出てゆく。
そうなってから中央に一番芽のような出方をして芽は噴き続ける。写真の中、赤く囲んだところのものである。それは一番芽のようにしっかりしていずひょろ長いが食うと美味い。これは摘んでも摘んでも出てきて、摘まれてもタラ全体が弱らない。
先日タラのひょろひょろとキャベツを半々くらい炒めて食べた。緑が濃くなかなかいける。2、3日たてばまた摘める。こうしてタラは来月まで食う。


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