左から国務長官ジョン・ケリー、駐日米国大使キャロライン・ケネディ、東アジア・太平洋担当国務次官補ダニエル・ラッセル
毎日新聞は、きのう英国の伝説的ロックバンド「レッド・ツェッペリン」のリーダーでギタリストのジミー・ペイジさん(71)が30日、44年ぶりに広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した、と報じた。ペイジさんは、80年に解散した同バンドのCDの発売プロモーションのため来日。被爆70年の節目として再訪を希望した、とのことである。
ところで原爆を投下した張本人のアメリカ人の政治家はなにをしているのだろう。
無辜の市民を相手に世界最悪兵器でもって無差別殺戮をおこなったアメリカ政府の要人たちはいま広島、長崎をどう考えているのか。
われわれは原爆の日をわれわれ日本人のみで集まって感傷にふけっているように思えてならない。
いま原爆の日はなんら政治的メッセージを世界に発信していないのではないか。
日本政府はアメリカの大物を原爆の日に呼んでスピーチさせるべきではないか。
戦後70年のスピーチで日本の首相は悩んでいるようだが、そんなものはしなくたっていい。しなければ前のものがそのまま生き続ける。そんなものに悩む安倍首相は政治が下手である。
第二次世界大戦で中国が先進国に領土分割をされなかったのは大アジア主義を唱えた日本の介入によってあの地域がようやく国家としてまとまったからである。
中国は日本に恩義があるのではないか。日本は中国への詫びはほどほどにしてむしろアメリカの罪悪を糾弾し続けるべきだろう。
被爆国はわが国しかないのだから日本人はこの政治カードを永遠に使わなくてどうする。
原爆の日の式典を国内の人でしめやかにやるのはいいとして、オバマ大統領を招くくらいの発想を持ってみたらどうか。
大統領がだめなら国務長官ジョン・ケリー、それが無理なら東アジア・太平洋担当国務次官補ダニエル・ラッセルとか、首に縄をつける人材を考えるのが政治である。そうそう花のあるキャロライン・ケネディ駐日米国大使でもいい。
核廃絶を骨子とした平和主義は被害をうけた日本が相手国を巻き込んで情報発信してこそ意味があろう。
日本人はもっと政治的でなくてはならない。
反日でしかまとまることのできない中国にいたずらにぺこぺこしたり、尾を踏まれてキャンともいわぬアメリカの犬であり続けるのはおかしくないか。
日本は自信をもって太平洋も東シナ海、南シナ海も王道を行くべきだろう。