天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

晩年を知らずに逝きぬ金魚玉

2024-06-08 06:27:34 | 身辺雑記
    


歌手の門倉有希が死んでしまった。享年50とか。2019年あたりから乳がんを患っていたらしい。
好きな歌手であった。むかし恋したS子が玄人はだしの歌唱力を持ち「ノラ」を十八番にしていた。S子もハスキーがかった声で歌った。やがてS子と本家の門倉とイメージが錯綜した。S子と会えなくなって門倉の講演を見に聴きに行ったこともある。そのときも門倉とS子とイメージが混乱した。船酔いして酒を飲んでいる気分であった。
門倉をテレビで見るたび寂しそうで男がいない人生かと憂慮していたが亡くなって夫がいたことを知り安堵した。また、デビュー当時疾走事件を起こしていてその陰に監禁する男がいたという。これだけの魅力を持つ女に男がいないわけはないか。俺が心配することではなかった。
いい女の孤独であるのはよくない。テレビで見る寂しげな風貌は歌を歌うためのものであったとわかり、ほっとした。女は身も心も愛情を受けていてほしい。
50歳というとよぼよぼの婆さんにならずにこの世を終えたことになる。ちょっと羨ましい気もしたが、もったいないとも思う。
毎秒毎秒世界で人の死はどんどん起きているだろう。同様に人も毎秒毎秒産声を上げているだろう。
またS子の「ノラ」を聴きたくなった。あいつはよぼよぼの婆さんになってほしい
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