天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

岸本尚毅・小川軽舟お互いを読む

2023-04-30 06:06:55 | 俳句
鷹5月号で岸本尚毅と小川軽舟が「いかに言葉を制御するか」という対談をしている。ここで二人はおのおのの句集から10句ずつ取り上げて批評している。
それが非常に興味深いので天地が編集し直してダイジェストをお届けする。再編すると文字量も減りニュアンスが異なることを両氏ご了解していただきたい。


岸本尚毅選と評(小川軽舟『無辺』ふらんす堂より)************************************
                           


春信の春画愛(めぐ)しよ梅含(ふふ)
一言で言うと見事なロココ調。「愛し」も「含む」も気取ったような感じが出てむつかしい。きれい過ぎてはまらない言葉がきっちり収まっている。

バーベキュー薫風汚すこと楽し
「楽し」はかなりベタな言葉。また「汚す」は俳句の中でうまくいくか私は臆病で使えない。一句のなかでむずかしい言葉ふたつがとても的確に使われている。まねができない。

風強き島の樹層や涅槃寺
ここにこんな木が生えて、こういう風土で、どれくらいの歳月がたって、植物と植物の関係がこうなっているという全体を集約した表すときの「樹層」という言葉。これが島というコンパクトな空間に収まっていて「風強き」で見事な風景として立ち上がっている。

神饌の案(つくえ)簡素に禊かな
情景としては見なれたもので俳句的にも魅了的ではないが、「簡素」というなんの変哲もない言葉が生き生きしていることに感心した。

太陽は轟音に燃ゆ滑莧
ふつう太陽は「音もなく激しく燃える」ととらえられるのに敢えて裏返しにて「轟音」とした腕っぷしの強さに関心した。地べたを感じさせる「滑莧」を無造作にもってきた。自家薬籠中の季語という感じの使い方。

石頭寄せ合ふ会議梅雨に入る
四コマ漫画で終わってもいいような内容を「梅雨に入る」という何とも微妙で、しかし無造作な季語と取り合わせて見事に俳句の世界にしている。

露の玉吹けばみなきよろきよろと
この句はまさに擬人法の醍醐味。露の玉が動いているのがあっち向いたり、こっち向いたり。「きよろきよろ」という言葉までどうやってだどり着くかが作り手の考えどころ。

冬枯や日だまり運ぶ路線バス
初心者が使いそうな「日だまり」というベタなダサイ感じの言葉。それに輪をかけたような「日だまり運ぶ」。初心者の句ならつい直したくなる。それでもって黙ってバスに乗っている高齢者が彷彿とする。バス会社のスローガンにさえなりそうな言葉を「冬枯」という季語で俳句の世界に引っ張り込んでいる。

石鹸玉吹き従へて橋渡る
歩きながら石鹸玉を吹くと、その人の後ろに石鹸玉が金魚のふんのようにくっついていく。それを「吹き従へて」と詠まれたことにまいりました。ハーメルンの笛吹きを連想。

筍や討ち取られたる如くなる
「たけのこ」という落語を想像した。隣の家から筍がこちらの家に伸びてきて、それを食べちゃうわけです。隣の家から文句を言ってきたら、「いや、領界を侵してこちらにきた筍はいわば曲者であるから手打ちにした」というんです。これとは関係なく、ごろごろ転がっている筍が、もしかすると首を刎ねられた侍であると見えることで十分楽しめる。



小川軽舟選と評(岸本尚毅『雲は友』ふらんす堂)より************************************
                   

夕潮にあはれ泳ぐ子盆近し
こんな詠嘆調の言葉は岸本さんの句では珍しいがものすごく効いている。「お盆過ぎたら海に入るな。あの世に連れていかれるから」とよく言われます。その時期、しかも逢間時にに泳いでいる子の「あはれ」。「寒晴やあはれ舞妓の背の高き 飯島晴子」同様「あはれ」が効いている。

なめくぢを越えゆく蟻や梅雨菌
一句に季語は一つであるべきというのが常識なのに三つも入っている。当然起こる反発をわかっていて挑戦的。しかし世界には様々な季語が同時に存在する。それをリアルに受け止めれば季重なりは当然出てくる。写生を突きつめると若冲の絵のようにときにグロテスクにもなる。その典型がこの句。

妹叩きし姉が蚊帳に泣く
『ホトトギス雑詠選集』に浸った中で、ふっと出てきた発想ではないか。種々雑多な市井の風景。

風鈴やいまは仏の今いくよ
中七がギャグのようでおかしい。芸人の死を笑うような冷酷さもあるが、そおの芸人の笑われることに一生を捧げた哀れがシーンと染み渡ってくる。

古本屋ありて小諸は夏休
あの小諸という土地の懐かしさがとてもいい。

ひつぱられ今川焼は湯気漏らす
今川焼は皮に弾力があるので簡単には割れない。割ろうとすれば微妙に伸びて綻びができて、そこから湯気が漏れる。岸本さんには「焼薯を割つていづれも湯気が立つ」があり、今川焼と焼薯の湯気の立ち方の違いを文芸にしようとしてる。そういう興味の向かい方が岸本さんらしい。

東宝はゴジラの会社初御空
「初御空」の晴々とした感じがとても好きです。「今いくよ」にしろ「ゴジラ」にしろ固有名詞によってその時代につながっているような懐かしさを覚える。

灌仏や人居る上を蜂高く
花鳥諷詠を感じた。空高く飛ぶ蜂も視点から見た灌仏で、何か楽しそうにワヤワヤしている人たちと蜂との関わりがあうようなないような。その人たちも一人一人の人が描かれているわけではなくて、ただ無造作にいる。その世界のありようが花鳥諷詠。

老いし猫穴子の頭もらひけり
老いた猫よ穴子の頭の二つの物の組み合せハッとした。取り合わせではないが二つの物のそれぞれの存在感を引き立てるのは岸本さんの巧みなところ。

風鈴の下に老人牛乳屋
私も岸本さんも老人というほど老いていないが20年後の予見をまじえた自画像という気がする。この世界に憧れていることを感じる。この寂しい安らかさて何だろうと思う。


30年ほど前、飯島晴子の指導句会に主席したとき、彼女がある人の句にあった「錦帯橋」という言葉に「こんな言葉が俳句に入って来られるんですか」激高したことを思い出す。そのとき一句に入って来られる言葉とそうでない言葉を考えている先達に驚いた記憶がある。
今回の「いかに言葉を制御するか」という感覚もまさに晴子さんの激高した内容に沿っていて非常に刺激的で勉強になった。
岸本さんが小川さんを「腕っぷしが強い」と評したのが印象的であった。鷹主宰の句は一つの一つの言葉に負担をかけず強引に句を仕立てないのでそういうふうに思ったことがなかった。けれどなんでもないことを季語の力で俳句の世界に引っ張りむは辣腕といえるだろう。
季重なりや「嬉しい」「楽しい」といった感情語は俳句を始めたとき先生から必ずしてはいけないと指導される。そういった禁忌が身に沁みついているのだが今回の企画は禁忌にまで踏み込んで論評していて新しい句をつくるためのヒントに満ちていた。二つの峰を仰ぎ見る思いがした。

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鷹5月号小川軽舟を読む

2023-04-28 04:53:54 | 俳句




小川軽舟鷹主宰が鷹5月号に「破鏡」と題して発表した12句。これを山野月読と意見交換する。山野が〇、天地が●。

春潮や踏み跡薄き松林 
●「踏み跡薄き松林」は実直ですね。だいたい砂地ですから足跡は風ですぐあふやになります。 
〇海辺の砂浜沿いに防風林的にあるような松林でしょうね。「踏み跡」は残るのだけど、砂浜ほどの砂地ではなく、「薄」くしか残らない。この「薄き」という把握は相対的なものであって、海側とは逆のアスファルト化された沿道の方から、この「松林」に来たのであれば、「薄」さではなく、「踏み跡」そのものに着目するのでは? 従って、作者は海側の「踏み跡」深く残るような浜辺・砂地から、この「松林」に来たのでしょう。という意味で、冒頭の「春潮」は作者の背後から聞こえている。 
●あなたは踏み跡を作者が海から来て今つけたものと読んでいますね。ぼくは以前からあるいろいろな踏み跡と解釈しました。
○そうか、確かに他者の「踏み跡」の方が自然かもですね。その場合も、作者は浜辺で深い「踏み跡」を見てきたからこその「薄き」だと思います。

見るうちに粒立つ雨や沈丁花 
〇時間の経過を示す「見るうちに」ですが、その経過の短さがポイントですから、雨の降り始めの勢いを言っているのでしょうね。 
●そう、降り始めた直後の雨の様子。「筍や雨粒ひとつふたつ百 湘子」における雨も「見るうちに粒立つ」であったでしょう。師匠のこの句の勢いが弟子の意識にあったかもしれません。

種袋振れば羽ばたく音微か 
〇園芸店で売っているような小さな「種袋」なんでしょうね。あの独特の軽さは確かに振ってみたくなります。「羽ばたく」という言葉のイメージとその「音微か」という把握の落差は面白いと思いました。 
●納得できる内容ですが、どこかで見たことがあるように思えてなりません。うろ覚えで申し訳ないのですが、「花の種振れば羽ばたく音すなり」というような句をふっと思い出しました。小生の句ではないのでどこかで読んだのでしょう。ほんとうはどこの雑誌のなんという人が覚えていればいいのですが……。

春寒し水振り捨つる洗濯機 
●「水振り捨つる洗濯機」、少し考えました。「水振り捨つる脱水機」かなあと。しかし脱水機では当然で、洗濯機と敢えて作者は大摑みにしたのではないかと。 
〇脱水機能付きの「洗濯機」は珍しくない状況を踏まえた「洗濯機」でしょう。しかし、「水振り捨つる洗濯機」という措辞と「春寒し」の配合の面白さがよくわからない。
●季語が近過ぎるということですか。
○この措辞から はあまり季節感を感じないので、「春深し」のような抽象的な季語との取り合わせはどうなのかな、と思いました。だからこそ、「春深し」という季節そのものの季語にしたとも言えるのですが。
●季節感はありますよ。実直な内容だと思いました。

禅寺の防水バケツに梅散りぬ
●どうということもない句ですが、詠もうとした素材が詩をもっていると思います。 
○戸外にある「防水バケツ」でしょうが、それでもきっと建物の軒下とかにおいてあるだろうことを思うと、「梅」もまた建物寄りにあるのかなと。「防水バケツ」をよく句に持ち込みましたね。 
●防水バケツに梅が合うんですよね、桜だってよさそうなものですが梅が絶対いい。禅寺というのも梅が合いますし。このへんの物の取り合わせは説明できない領域でしょう。
○それは確かにそうですね。

盛り場の静かな町の白魚汁 
●「盛り場」というと新宿ゴールデン街などの喧噪とすぐ思ってしまいがちですが静かに人が集っているところがあるわけです。ちょっと意表をつかれました。 
○一般的な語感として、「盛り場」は「町」になるのであって、その逆ではないと思うのですが、そうすると「静かな」が形容しているのはその直後の「町」でなく、「盛り場」ということですよね。つまり、「静かな盛りの場のある町」という意味。 
●そういうことですね。 
○「盛り場」と地元の人は捉えているけれど、都会のそれとは比べようもなく人通りも疎らな地方の飲み屋街。「白魚汁」だけだと朝をイメージしたくなるのですが、朝なら「盛り場」が「静か」であるのは当たり前ですから、上五・中七が有効に機能するのは、やはり夜なんでしょうね。
 ●夕方から夜にかけてでしょうね。季語が効いて哀愁があります。

青饅や何たのんでも早き店 
〇「店」のオペレーションがしっかりしているからという理由ではなく、「店」の小ささ、カウンター席から注文するとすぐに手際よく準備してくれるような気配ですね。 
●早いだけでなく値段の割には美味いということも感じられます。

末黒野に杭打ち外資進出す 
●主宰の句はさりげなくどこかが物を言うのです。この場合「外資」です。 
〇確かにそうですね。「外資進出す」なんて句に持ち込もうとはあまり思わない。北海道とかを含め、中国資本のホテル開発とかが目を惹きますからね、近年は。「外資」による「杭打ち」なんでしょうし、この「末黒野」が見られるのも今年までかという感じ。 
●作者は花鳥諷詠もできるのですが、今を詠むことを決して忘れません。「萌え絵」にしろ「撮り鉄」にしろ今を詠むことに貪欲です。

頬白啼く空に破鏡の光あり 
〇「破鏡の光」というのは、「光」が散乱している様というより、雲に阻まれ面的ではなく線的に届くような「光」をイメージしました。それは別にして、「頬白」という名称・用字と「破鏡」とが途方もなく響き合い、何とも言えない悲しみ。不幸な気配を感じさせますね。「啼く」も絶対で、「鳴く」なんてあり得ない。 
●悲しみを読み取ったのはいい感性です。「破鏡の光」なんて素人は言えません。語彙力、国語力の豊富さを感じます。

橋くぐる平たき船や鴨帰る 
〇「平たき船」でなければ潜れないような「橋」の情景、きっと大して大きな川でもなく、また、高さのある橋でもない。 
●橋の下ですからそう空間がない。したがって「平たき船」は当然なんですが季語と合わせて読むと納得してしまうんです。

卒業や髪ふつさりと肩にのり 
●言葉が平易ながら情感の乗った句で今月の発表句のなかで一番感動しました。高校生でも大学生でもいいのですが、このころの女性の若さ、ういういしさを存分に描いています。 
〇「髪」の柔らかさを感じます。わたるさんが「一番感動しました」というほどの感動を受けないので、こういうことがある度に自分の感性が乏しいのかと思いますね。今回の中では、俄然先ほどの「頬白啼く空に破鏡の光あり」が私の一推しです。 
●誰でも見ている景色です。しかしこのような平易な言葉にするのがなかなかできません。これだけ簡単に書いてしかとその年齢の女性を描く技量は素晴らしいです。あなたの一推しの「破鏡の光」は、語彙力という面でずば抜けています。

蹴りし石縷々と音曳き春の暮 
●「縷々と音曳き」が巧いです。前の句より技巧的ですが言葉を扱う技を磨くべきと痛感しました。 
〇「縷々と音曳き」という表現の巧さは間違いないのですが、併せて、「石」を蹴ることと「春の暮」との配合にも確かにそうだなあと思わされます。転がっていく「石」の「音」そのものがこの句の余韻のように効いています。 
●「縷々と音曳き」。現実にはここまで音がしないのではと思うものの観念がこの言い回しを喜んでしまうのです。言葉のおもしろさ、豊かさはこういうことでしょうね。日本へ来て日本語を学ぶ人がもっともなじみにくい領域ではないでしょうか。

追伸:元鷹同人の人から連絡があり、「種袋振れば羽ばたくやうな音 中村折矢」という句があることを教えてくれました。

撮影地:武蔵国分寺公園 

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杉村有紀代フラメンコを踊る

2023-04-27 05:32:19 | 芸能



鷹同人・杉村有紀代は俳句のほか別の顔を持つ。フラメンコダンサーである。彼女が「風光る~踊り子の視線つ真直ぐ風光る」と題して30周年奇記念講演を行う。
日時:6月25日(日)14:30開場 15:00開演
会場:韮山時代劇場/リハーサル室1
   伊豆の国市四日市町772
入場料:3000円(前売・当日とも 全自由席)

唄=阿部 真
ギター=上遠野 忍
パルマ=川端すみ子

**************************************************************
スペインではフラメンコというとカンテ(唄)のことを指します。
迫害されてきた歴史を持つジプシー達の腸から絞り出すようなカンテに掴まってしまってから30年。初のソロライブです。
普段はなかなか出せないような喜怒哀楽を唄で踊りでギターで表現するフラメンコの魅力を、存分に伝えられたらと思っています。
今回のライブは敢えて小さめの空間で開催します。
席数が40程ですので、ご予約はお早目に。
予約・問い合せ:yukiyoflamencoamor@ezweb.ne.jp(杉村)

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澤田ふじ子『もどり橋』

2023-04-26 06:45:51 | 
                       

内容(「BOOK」データベースより)
京の料理茶屋「末広屋」に年季奉公にでることになった百姓の娘、お菊。寂しさと不安のなか、有名料理屋の息子の才次郎、その腰巾着の市松、武家の息子の小仲太、生真面目な又七ら同輩とともに、日々懸命に働く。お菊はやがて、又七と心を通わせるようになるが…。人生に立ちはだかる困難や失敗にめげず、未来に向かって真っ直ぐに生きる若者の姿が心を打つ傑作時代小説。
読書メーターでラスカルさんが以下のようにいう。〈ネタバレ〉と断っていることを承知してほしい。
************************************************
京の料理茶屋末広屋に年季奉公にでることになった百姓の娘、お菊。同じく奉公人の若者たちとともに仕事を覚えながら成長していく。なかでも、なにかと優しく接してくれる又七に惹かれるお菊。又七もお菊を好ましく思っていたが、店の跡取り娘と又七の縁談話が持ち上がり、お菊は諦めざるをえなくなる。男の人には板前として出世の道があるが、女は一生女中のまま働かなくてはならないのかと、少し気落ちしていたお菊だった……。
************************************************
最後まで紹介すると、読む楽しみがなくなるのでラスカルさんのコメントを2行削った。
又七とお菊は夫婦になるという展開であったら幸福だが小説としてはおもしろくない。けれどお菊みたいにいい娘に不幸になってほしくない、と読者のほとんどが感じるであろう。そんな折作者は絶好の展開を見せる。
そうかこういう道があったのかという話を用意して、お菊に橋を渡らせる。「もどり橋」というより踏み込めばひらける道なのだ。
澤田ふじ子の美意識は、京都と江戸時代にある。いわゆる封建時代である。今より個人の自由が少ない時代だがみんなが力を合わせて成り立つ共同体としての店を賛美する。おそらく終身雇用という安定した社会のしくみもよしとするだろう。。
本書も料理茶屋「末広屋」で働く人々が克明に描かれていて気持ちいい。働けばいいことがあるよ、という祈りのような結末がうれしい。
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火星にマーキングする犬

2023-04-25 05:33:46 | 政治

         中国が火星のあちこちに名前をつけたという地図


火星にマーキングする犬。それを星を見るように座視するわれら。

NHKが以下のように中国の火星での活動を伝えた。それに対する感慨がマーキングである。
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中国の宇宙当局は24日、中国の火星探査機が観測した画像データをもとに作成した火星全体の地形図を初めて公開し、クレーターなどに中国の地名に由来する名前をつけたことを明らかにしました。
中国国家宇宙局などは24日、中国が打ち上げ、おととし火星に到達した探査機「天問1号」が観測した画像データをもとに作成した火星全体のカラーの地形図を初めて公開しました。
また、中国側は火星にあるクレーターなど22の地形について、天体などの名前を管理している国際天文学連合の規定に基づいて中国の地名に由来する名前をつけたことも明らかにしました。
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動物が、自分のなわばりなどを示すためにしるしをつける。糞や尿を残すし匂いをつけて俺の場所だ、と意思表示するマーキング。それに中国の行動は酷似している。笑えるけれど怖い。中国の拡張主義、覇権主義を火星でも見た。
かつて月をめぐり競争したアメリカとソ連が衰退し中国が宇宙開発においてものし上がっている。
為政者は巨大な墓や城や邸宅を造る。目に見えるもので自己主張する。自分が死んでからも主張し続けたいのである。
中国という巨大な犬が火星で吠えている。
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