きのう府中市生涯学習センター俳句教室で2回目に臨んだ。
藤田湘子提唱の「型・その1」にて各人2句ずつ持ち寄ることを宿題としていた。
はじめて俳句とつくるひとが4人いて、はたして全員がたんざくに書いてこられるのか、
またそれをホワイトボードに書く勇気があるのか、
内心そうとう心配していた。
時間前に4、5人いるので彼らに板書するようお願い。みな平気で書くのを見て後続も書いてくれるだろうと楽観した。
いちばん心配したKさんも後ずさりせず書いてくれた。
なかには3句書いてきた人もいて全部披露してもらう。
ホワイトボード2枚が俳句でいっぱいになった。
それをながめたら拍手したくなり、拍手した。
大寒や灯ほのかに五箇山路 雪江
さざんかや犬のお伴の散歩道 満喜子
大寒や蜆泥吐く桶の底 みつ子
冬ざれや通る人なきはけの道 洋子
さざんかや犬のお伴の散歩道 満喜子
大寒や蜆泥吐く桶の底 みつ子
冬ざれや通る人なきはけの道 洋子
1週間前に俳句のことをはじめて聞き、歳時記を買った人が作った句としては上々だろう。
あらためて湘子のテキスト『20週俳句入門』の功績を思う。
サービス業に当たる者として、一回目に人の顔と名前が覚えられず忸怩たる思いであった。今回、みんなに句を出してもらい問答することで顔と名前と俳句が一緒になって把握できてよかった。
Tさんは相変わらず鋭い質問をしてくれる。
朝日俳壇に型・その1の句が1句しかなかったとか。それはどういうわけかとかこの型で作るのは苦しいとか、なんでも言ってくれるのでありがたい。
おとなしそうだったОさんも貴重な気づきをしてくれる。
無理かもしれぬとも思った最終回の句会はできそうである。
いちばん心配したKさんが「句会って今日のようなことするんですか」と聞いてくれたとき、いけると確信した。興味が湧いてきていると思うのだ。