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天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

ああ郷愁のグレート小鹿

2025-01-24 11:40:55 | 格闘技

 

ゆうべつれづれに「スポーツライブ+」を見た。

全日本プロレスかと思ったら大日本プロレスであった。録画は2019年8/4後楽園ホールのもの。5年半も前のやつだが、なんと、そこにグレート小鹿がいた。

目を疑った。40年前の風貌がそう変わっていなかった。この録画の小鹿さんは77歳。

グレート小鹿はジャイアント馬場時代に全日本プロレスで活躍した選手。大熊元司と組んで極道コンビ」としてアジアタッグ王座をとるなど一時代を築いた。

相棒の大熊は51歳でこの世を去り、御大ジャイアント馬場も26年前に没した。

一時代過ぎ去っている。これは亡霊ではないか。

だが、小鹿さんは矍鑠として動き、殴るや蹴るや、叩かれるや踏みつけられるや、とても老人ではなかった。若手が遠慮なく蹴り、殴っていた。この録画の小鹿は77歳である。

 

 

今年、小鹿さんは82歳になった。

東スポが1月8日に配信したところでは、リング復帰を宣言したとか。この録画の後だろう。胃がん、大腸がん、膀胱がんにかかりその治療でリングに立てなかったようだ。それを克服し、2月の再検査で異常がなければまたリングに立つという。

唖然とした。

小生は73歳。彼より9歳若いが、殴る、蹴るなど暴行を受けたら寝たきりになるだろう。小鹿さんはそれが積み重ねてきた仕事だからできるのだろうが、それにしても、82歳でかような骨仕事に立ち向かう気力、体力はどこから出てくるのか。

73歳の小生は、歩くだけである。

有識者が老人も筋トレをしたほうがいいというので、腕立て伏せを1週間続けたら、体こ強張った。結果、鍼灸治療を受けにいくはめになった。歩くだけにしよう。

グレート小鹿さんを仰ぎ見るばかりある。

 

 

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大相撲の見どころその1

2018-03-15 06:17:47 | 格闘技

左:栃ノ心  右:貴景勝


大相撲春場所四日目。全盛期の白鵬のような抜けた存在がおらず優勝の行方は見えない。
しかし荒れる春場所はおもしろい。
きのうの取組で僕が注目したのが、貴景勝VS栃ノ心、そして御嶽海VS逸ノ城である。

〇貴景勝VS栃ノ心●はたき込み13秒6
この取組も次の取組も、押し専門と四つ専門の激突。押しからみていかにまわしを取られないかが課題、それが存分に発揮されてドキドキした。
栃ノ心は2回まわしを引くかに見え、そこに勝機はあった。それを一瞬で切った貴景勝の動き勝ち。
「押すという中に頭で当たることを何度も入れる、それはできないこと」と谷川親方(元北勝力)が激賞する。特に貴景勝の押し相撲は、相手との完全密着でなく、すこし隙間とリズムを作って勢いに乗って前へ出る。小気味いい。
これに対して四つ相撲の栃ノ心は両まわしを引いての完全密着を狙う。
両者の密着と隙間の攻防は実におもしろかった。栃ノ心は負けたが調子は悪くないと思った。

〇御嶽海VS逸ノ城●押し出し16秒6
この取組も御嶽海はまわしを逸ノ城に取られるか阻止するかにあった。立会いのあと両者が土俵中央でまわしを引けず(逸ノ城から見て)動かない10秒、どこへ力が行くかはこれぞ大相撲の醍醐味であった。
上手を許さなかった御嶽海の圧力がまさってあとは電車道であったが、先場所まわしを取られて完敗した御嶽海の技術が体力を封じて見せた。御嶽海の押しは貴景勝ほど隙間を意識していない。けれど四つ相撲の密着のしかたとは異なる。そのへんが押し相撲と四つ相撲の差であり味わいであろう。
ぼくはまた逸ノ城が勝つのではとみていたので御嶽海を見直した。

負けた栃ノ心と逸ノ城。現在、四つ相撲をとらせたら双璧の二人のがっぷり四つがそのうち見られる。これまたぞくそくするではないか。
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物言いはつけるべき

2017-11-20 05:44:40 | 格闘技
大相撲九州場所8日目、千代翔馬VS松鳳山は切り返しで前者が勝った。
しかし、ぼくには同体に見えてならなかった。千代翔馬の切り返しを松鳳山が弓なりになって堪えつつ倒れていったとき両者はほぼ互角であった。
松鳳山の腕が千代翔馬より下に位置したので理論的には千代翔馬の勝ちと見てもいいが体全体の着地はどちらが早かったのだろう。ぼくは物言いがついて取り直しがあるかもしれないと思った。



左:松鳳山、右:千代翔馬


2000年のシドニーオリンピック、男子柔道100kg超級決勝で、フランスのダビド・ドゥイエと篠原信一が対戦における審判団の不手際を思い出した。ドゥイエが内股を仕掛けてきたのに対して篠原は内股すかしで返し、ドゥイエが先に背中から落ちたシーンである。
結局、ドゥイエの優勢勝ちとなったがあとで問題となり篠原の一本勝ちであったものを誤審したと結論づけられている。
松鳳山と千代翔馬の倒れ方はこれよりも微妙であった。

左、篠原の本来ならば一本勝ち

大相撲の物言いはもっと頻繁につけるべきである。確認の物言いがもっとあっていいのではないか。
日馬富士の暴行問題で協会の対応がぬるいのもそうだが大相撲はもっといろいろを明朗にすべきである。勝負の判定問題などやればしぐできることである。せめて確認の物言いはもっとつけてほしい。
また、物言いのついたあとの審判長の説明は文章を二つ三つ足してもっとわかりやすくすべきだろう。言葉は内部のものではなく外へ発信するものなのだ。
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お盆に帰ってきたレスラー馳浩

2017-08-13 17:47:21 | 格闘技

左から長州力、馳浩、藤波辰巳

GAORASPORTSで3時に「PRO-WRESTLING MASTERS」というのがあった。
懐メロならぬ懐かしいプロレスラーが6人も出ていた。
30年前の再放送かと思ったら、武藤敬司率いるレッスルー1の7月26日の後楽園大会の録画である。
グレート・ムタ、ザ・カブキ、TNT対馳浩、藤波辰巳、長州力という6人タッグ戦。なんといっても目玉は政治家・馳浩のリング再登場である。

馳浩 1961年生れ、56歳。
1995年に参議院議員に当選し政界入りし2006年にプロレスラーを引退。プロレスラーになる前は星稜高等学校の国語の先生。
自由民主党所属の衆議院議員(6期)。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会顧問会議・顧問。

引退して11年ぶりのプロレス。それにしては肌の艶がよく筋肉が盛り上がっている。
マットに上るためにそうとうトレーニングをしたようだ。
筋肉をつけシェイプアップして見られる体にしても技を食らって大丈夫なのか。ムタの華麗なシャイニングウィザードを食ってなぎ倒されたとき心配になった。
しかし彼の代名詞である「ノーザンライト・スープレックス」を決めてブリッジして見せた。凄い!

ノーザンライト・スープレックスを決めてブリッジする馳浩


グレート・ムタ(武藤敬司)はまだ社長として身体を張ってプロレスをしているがほかの方々、特に長州、藤波は老けた感じ。
こういう試合は1回きりがいいだろう。

彼が政治家になったときも驚いたが、またプロレスをやるのにも驚いた。
お盆に合せて懐かしいレスラーをリングに戻すとか粋なはからい。馳さんが魂の帰るお盆を意識したかどうかは不明。



TNTのブレーンバスターを食う馳浩
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大相撲の審判は言葉を尽くせ

2017-07-22 04:07:48 | 格闘技

物言いのついた碧山―輝戦


大相撲名古屋場所13日目、横綱白鵬が前人未到の通算勝利1048勝を獲得した。対戦相手は髙安。
稀勢の里が横綱になったとき白鵬の引退は近いのではと思った不明を恥じる。
大相撲は休場者が多いものの力士たちは健闘している。けれど力士をやめて相撲を支える方々の態勢が十分といえない。
それは行司を支える審判委員の言葉の貧弱さである。

物言いがついた碧山―輝戦。
審判長はマイクを持ったものの言うことに窮し、「碧山の踵が残っており勝ちとします」と言うのがやっとであった。
ぼくも解説者もアナウンサーもさてどちらが勝者かしばしわからなかった。きのうの審判長はひどかったが、総じて審判長の発言は言葉が足りない。
なぜもっと言葉を尽くして説明しようとしないのか。

きのうの碧山―輝戦、ぼくが審判長ならば次のように解説するだろう。

行司の軍配ははたき込みを有利とみて碧山に上がりましたが、輝の押し出しが決まったのではないかとの物言いがありました。
協議は、押し込んだ輝の体が伸びきって死に体となるのと、碧山が土俵の外へ飛び出て死に体となるのと、とどちらが先かという微妙な判断になりました。
協議の結果、輝の体が伸び切ったとき碧山の踵が土俵に残っており、行司軍配通り碧山の勝ちといたします。


このくらいの文脈で理路整然とその取組を再現しつつ言葉を使えないのだろうか。
きのうの微妙な取組は言葉を尽くすことにより、どちらが先に死に体だったかはかなり微妙であることが露呈する。したがって解説の北の富士さんのおっしゃるように取り直しが妥当であった。
言葉を尽くそうとしないからあいまいな決着で幕を引いた印象を与えてしまう。
審判長は大相撲のいちばんの広報マンと考えるべきだろう。その自覚が本人に、また協会に足りない。

解説者に北の富士さんや舞の海さんや弁の立つ人がいるが、協会じたいに言葉を使える人が少ない。
力士は現役時代からインタビューなどで人を楽しませる言葉を磨くべきである。意識してそうしないと引退後、言葉を使うことが仕事になったときに困ってしまう。

物言いに話を戻すと、微妙な取組のみならず確認の物言いはもっとつけていい。それらの取組について審判長は適切な解説をすることで相撲の理解はもっと進むだろう。
協会は舞の海さんクラスの解説をできる人を審判長に就けてほしい。いないなら養成してほしい。
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