goo blog サービス終了のお知らせ 

天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

大の里、お前もか!

2025-07-26 03:21:26 | 大相撲

〇琴勝峰(上手投げ)大の里●


不十分な形での寄りを利用した琴勝峰の反撃


大相撲名古屋場所13日目。横綱・大の里にはがっかりした。
右を差し左で抱えてすぐさま出たのはいいが、琴勝峰に上手を許して振り回されて行司溜り飛び出して敗け。横綱だがまるで相撲を知らない。前へ出るのは出ない琴櫻よりずっといいが防御を忘れてしまう。回しを引いていないのだから相手の逆襲が怖い。相手は出て来る力を利用しての反撃を必ず考える。すなわち、突き落としであり投げである。その備えが皆無。大の里は回しを引いていないから体が浮いて相手にかぶさるようになる。それを利用しての琴勝峰の投げにはまった。こんなことはプロなら当然知っていて対応して当然。優勝決定戦で同じ力士に同じ負け方をして優勝を逃している。学習する能力がない。あきれてしまう。
学習しないのは12日の対一山本戦についてもいえる。
日本相撲協会公式サイトの解説によると、「引きに乗じた一山本と叩き這わせた大の里黒房もつれて取り直しになるや、大の里こんども引いて呼び込んで俵詰まるもなんのと耐えていなし崩して後ろに着いて東溜り走り出てともに9勝3敗に。」
8日目、伯桜鵬に攻め込まれてこらえ切れずに引いて一気に押し出されて2敗目を喫した。この相撲で大の里に失望した。魔が差したと思った。舞の海さんが「引くという悪癖が身についてしまっている」と嘆いた看過できない欠点である。
伯桜鵬には先場所、はたいて楽をして勝っている。このとき危ないという意識がなかったのか。見ているわれわれは危ない、よくない相撲と思った。また引いて勝てると思ったなら相手に失礼である。相手を下に見た失礼な態度である。幕内力士を甘く見たらやられる。伯桜鵬は引かれたときいける、と思ったはずだ。先場所と同じ展開ではないか。しめしめ、やった! という心理がわかるが大の里だけがわかっていない。低能である。
まったく反省しておらず、一山本戦にまだ引きが出た。引いて土俵際まで追いつめられた。そこからやっと反撃してやっと勝った。横綱がかくも相撲を知らず、しかも反省しないとなると優勝などほど遠い。13日目に4敗して脱落したのは当然である。
こうなるとすでに休場している豊昇龍との違いは序盤戦に連敗しないということしかない。序盤戦に負けないのは大事だが金星配給率において大の里と豊昇龍は大差ない。
期待していただけにがっかりしている。こうなると今2敗で優勝争いのトップにいる安青錦の存在ががぜん大きくなってくる。負けにくい型のある力士として。



勝った琴勝峰(左)と負けた大の里
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

青安錦が突き抜ける

2025-07-18 03:56:00 | 大相撲


5日目 〇青安錦(内無双)霧島●  左:青安錦の右手に注目

大相撲名古屋場所はきのう5日目。注目は全勝の霧島に3勝1敗の青安錦が挑戦した一戦。挑戦というか互角の感覚で見た。霧島の表情がいい。好調が顔に出て溌剌としている。立ち合いは互角、張り手をまじえての激しい突き押しの後、組み合った。青安錦が食い下がる形で霧島より頭が低い。数呼吸後、霧島の膝が地に着いた。そこをスロービデオで見ると、青安錦は右手で相手の足を外へ払うように力を加える(内無双)と同時に左下手で捻っていた。霧島も前傾姿勢よく勝ってきたがその先輩を下してしまった。うーん、恐るべき業師! よい師匠(元・安美錦)についたと思う。


霧島を寄りたてる青安錦


初日、組み合っていた琴櫻がふいに膝を着いたときもこの技、内無双であった。


初日 〇青安錦(内無双)琴櫻●
「立つやいきなり突っ張って右のぞかせた安青錦頭着けて喰い下がり、さっと左で無双を切れば、足送れずの琴櫻左ひざから崩れ落ちて早々の黒星。」と大相撲のサイトが説明するが、青安錦の右手が働いていたのである。



3日目 〇青安錦(渡し込み)豊昇龍●
豊昇龍は右を差して上手を摑んで振り回して決めよとしたが青安錦崩れず。安青錦は頭上げずに尚喰い着いて右で頭抑えつけ崩しにかかる横綱を逆に崩して渡し込んだ。「内無双」といい「渡し込み」といい手技である。
青安錦という力士が5戦でほぼわかった。鋭い立ち合いの不屈の前傾姿勢、地に根を下ろしていうように体がばたつかないのが良い。膠着を打開する出す手技の冴え。今まであまり見たことのない優れた力士である。

2023年11月(序の口14)7勝0敗 優勝、以後、幕下を4場所連続6勝し、あっという間に十両入り。1月(十両5)12勝3敗、3月(前頭15)11勝4敗/敢闘賞、5月(前頭9)11勝4敗/敢闘賞、今場所、2年かからずに前頭筆頭まで来た逸材。
大の里に力負けしたときはまだまだと思ったが、今いちばん大関に近いのはこの力士ではないかと思う。崩れない(負けない)要素をたくさん持っている。足腰が強く、背筋力249kgとか。勝つ形をすでに身につけている。
大の里の瞬発力に対して緻密と粘りとで対抗できる頼もしい存在である。近いうちに大関になる器であろう。大の里・青安錦時代が来る予感がしてきた。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名古屋場所の注目3力士

2025-07-15 04:56:21 | 大相撲
大相撲名古屋場所が始まりきのうが2日目。
話題はなんといっても新横綱・大の里の出来だろうがまさに横綱相撲で2連勝した。小生は大の里が抜けた大関の座に誰が就くかを注目している。大栄翔の大関取りを注目していたが休場して消えた。
そうなると関脇・霧島である。先場所、関脇で11勝4敗して大関への足場をつくった。今場所、11勝、すくなくとも10勝すれば大関への視界がぐっと開ける。彼は、1月に(前頭1)11勝4敗、3月に(小結)8勝7敗と力が甦っている。先場所の動きを見ているとなぜ大関から陥落したのかと不思議になるほどである。立ち合いの鋭さが戻った。
今場所、初日の相撲がよくて期待した。きのうの阿炎戦を緊張して見たが阿炎が情けなく、立ち会った瞬間、霧島の上手投げに敗れた。阿炎は心配。

〇霧島(上手投げ)阿炎●




関脇・若隆景も大関を目指しているだろう。膝の大怪我で三段目付出100枚まで落ちたが驚異的は早さで復活を遂げ、2020年7月幕内へ復帰してから着実伸びてきてついに先場所小結で12勝3敗の成績、技能賞を獲得した。その賞の通りの緻密な相撲が光る。低いところから突き上げるような立ち合い。前まわしをとり、あるいはおっつけながら、前傾姿勢を保って出る。磐石の足腰の強さ。無駄のない動きに惚れ惚れする。きのうは阿武剋(おおのかつ)に寄られ後退するものの体を入れ替えて阿武剋を起こして逆襲の寄り切り。課題は大の里などパワーファイターに力負けすることくらいか。

〇若隆景(寄り切り)阿武剋●



気が早いが前頭14の草野は凄い。先場所、十両筆頭で13勝2敗で優勝、今場所入幕した。破竹の勢いである。ずば抜けた素質。大の里の再来ではないかと思うほど雰囲気も取り口も似ている。さて、幕内はそう簡単ではない。尊富士、伯桜鵬にも上がってきたとき草野のような迫力を感じたが上位の壁に当たってまだそれを乗り越えていない。草野は関脇に来られるか。来て関脇に定着できるか。それを楽しみにしたい。


〇草野(寄り切り)美ノ海●


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宇良関、首は大丈夫ですか

2025-05-22 04:44:42 | 大相撲

 

大相撲夏場所11日目、宇良がまた見せてくれた。「伝え反り」。相手は高安。

2人とも不調で宇良が3勝8敗、敗れた高安は2勝9敗だが大相撲は何か見せてくれればいい。。

立ち合いから何発も高安の突っ張りを浴びた宇良は、めげずに下へ下へと前に出続けた。高安は取りにくそう。なんとか摑まえたのだが宇良は相手の腋の下を潜り抜け、最後は高安の腕を抱えながら体を反るようにして倒した。これぞ「伝え反り」。宇良の「伝え反り」は今年の初場所4日目に同じ高安に勝って以来。22年秋場所、24年初場所でも決めている伝家の宝刀。

取組後、宇良はしきりに首を回して異常がないか確かめていた。大丈夫らしい。

 

 一丁上がり!

 

テレビ観戦しているから珍しい技を楽しむことができる。また、物言いのつくスリリングな勝負も楽しむことができる。国技館へお金を払って見に行っている人はこの瞬間を何度も見ることができない。遠くから双眼鏡で観戦する人はなおさらわからない。相撲協会はオーロラビジョンのような器具を設けて、事後のスローモーション動画をサービスする時代になっているのではないか。大相撲の勝負は短時間。それを補強するサービスを考えないと現代のニーズに対応できない。保守的であってはならないだろう。

 

 お疲れさま。ゆっくりお休みください。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

怖い顔をしても勝てないよ

2025-05-18 04:57:12 | 大相撲

 

大相撲夏場所、大関・琴櫻がバタバタしている。7日目を終えて4勝3敗は大関としてそう芳しいとは言えまい。きのうも豪ノ山に寄り切りで簡単に負けた。おとといは尊富士の投げに大きく崩れかけ体を預けて体重で勝ちを拾った。負ける理由ははっきりしている。腰高は多くの専門家が指摘するところだが、それは上半身と下半身のありようゆえどうにもならない。「突っ立っている」こと「棒立ち」を是正すべきなのだ。「突っ立っている」から相手は難なく懐に入ることができ、押すことができる。ボクシングでいうノーガードであり、やられっぱなしにやられてしまう。

もう少し膝を曲げて前屈姿勢をとれないのか。同じ大関で横綱を狙う大の里は7連勝と好調。こちらは「突っ立っている」感じがせず体力を全部相手にかけているように見える。受けに回ったとき課題はあるが……。琴櫻と同じように彼もでかいが今のところ隙がない。

琴櫻が去年11月、14勝1敗で優勝したとき感動した。14勝の優勝をしばらく見ていなかった。横綱を期待して見た翌場所なんと5勝10敗。この落差に呆然とした。「突っ立っている」姿勢で14勝できる地力に感動し、この力士の体幹の強さは常軌を越えていると思った。「突っ立って」優勝できる豪傑誕生と思ったのだがその後の成績をみるとこの優勝はまぐれであったと思わざるを得ない。「突っ立って」勝てるほどこの世界は甘くないのである。

琴櫻は最後の塩を摑んだとき怖い顔をする。それを見て猫の喧嘩を思う。猫は背をそびやかし相手を威嚇する。それと琴櫻の怖い顔が重なる。怖い顔をしても勝てないよ。なんとか、もう少し膝を曲げて前屈せよ。師匠からもそう言われているだろう。しかし是正できないのは夜更かしに慣れた人に、早寝早起きをせよと要求するようなことか。

今場所、その怖い顔に迫力がなくなったような気がする。先場所までのほうが怖さに迫力があったと思う。まだ27歳、老け込む年ではない。「猛牛」と言われた祖父の琴櫻の血統の意地を見せて欲しい。

 

7日目、豪ノ山にあっさり懐に飛び込まれて寄り切られた琴櫻

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする