天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

さらばライフカード

2024-07-03 06:03:47 | 身辺雑記




三井住友銀行の普通預金通帳を使っている。さほど多額の出入りのない中で、毎月引き落されている744円を不審に思った。これはライフカードである。
銀行で調べると15年前の契約になっているが今このカードに心当たりがない。もはやカードを使わない生活でありそのカードがどうなっているかも把握していない。ずさんである。
解約すべくライフカードへ電話する。
ロボットのような女性の声が応対し16桁の数字を言えという。カードがないのでどうにもならぬ。番号がわからない人は時間がかかる。「今込み合っていますからおかけ直しするかしてください」の声も入り埒が明かぬ。通話料も気になる。

6月28日、ライフカード会社で出向いて決着すべく、ライフカード(株) 東京本社総務部受付(〒105-0014東京都港区芝2丁目31-19)へ向かった。土砂降りゆえ長靴を履いて。
山手線の田町で下車しすんなり当地へ着いたが、ライフカード本社といっても受付がない。通りがかりの人に事情を話すと「私はここの者ではありません」と言いつつ奥からライフカードの人を連れて来た。
その人は男性でお客様対応の心得がまるでない。
彼によればここは本社ではあるがお客様窓口はない、とのこと。
ええっ、サービス業をモットーの会社の本社にお客様窓口がないだと! そんなことがあっていいのか。憤慨して声を荒げたが彼はどこ吹く風。そうなっているからしようがないでしょ、の顔つきである。
お客様窓口があるのは、ライフカード(株)会員問合せ窓口(〒225-0014神奈川県横浜市青葉区荏田西1丁目3-20)だと言う。ならばそこへ行こうかと思ったら彼が、そこへ行っても解約手続きできませんよ、と言う。
すべては電話応対であると。
ライフカードを呪いたくなった。
サービス業であるが最後まで人が人に対応しない。16桁の数字がすべてであることに呆然とした。銀行や証券会社は人が対応するがライフカードはまるで無機質である。
最先端のサービス業は人から離れてしまっている。
このとき爺は結との関係をこよなくありがたく思った。ライフカードの正反対におカネの行き来しない濃密な時間が世の隅にしかとある。ときに面倒になるが結がいることは天の贈りもののように感じた。
おもしろくない1日であったがそれを認識してよかった。

しかし契約破棄はできないでいた。
おととい、歯科医にかかるための受診カードを探していてそこになんとライフカードがあった。
よくぞ出来してくれた。僥倖である。
ライフライフカードへ電話すると16桁の数字がものを言い、すんなり契約できた。生きていくのはこんな些細な面倒なことの連続であるのか。珈琲を飲んでため息をつく。


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1 コメント

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Unknown (3pei)
2024-07-07 15:02:12
ほんとに嫌になります。
あの電話で盥回りさせられ、用が足せなかった時の疲労感!
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