森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

怪獣映画はファンタジーか!!

2014-08-03 14:19:54 | 映画

ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』の感想です。

このようなタイトルであっても、子供向きではありません。

ワタクシ、ビックリしました。このように恐ろしいゴジラが今までいたでしょうか。破壊神ゴジラ、邪悪の化身ゴジラがそこにいました。

 

※       ※         ※

BSプムレミア【ゴジラ 60周年記念デジタルリマスター版】 の記事の中にも書きましたが、平成版ゴジラはほとんど見ていません。

「ゴジラ」は1作目は中学の時にテレビでやっているのを見たのであって、私にとっての「ゴジラ」は今の子供たちのポケモンのような存在であったのです。このポケモンのようなと言う言い回しは、先日思いついて意外とピッタリだったので気に入って使いまわしています。

モスラがゴジラをキングギドラを共に倒そうと説得しその内容を小美人が人間に通訳すると言うのは、確か「三大怪獣地球最大の決戦」だったと思うのですが、ワクワク感が半端がなかったです。

そんな私でもちょうど10作目の「ゴジラ・ミニラ・ガバラオール怪獣大進撃」がいじめられ少年の夢落ちと言う完全なる子供映画になってしまったことで〈私も子供でしたが〉、卒業したのです。

今年でゴジラも還暦と言うことで、それを記念してnhkbsプレミアムでゴジラ作品をいろいろやっていましたが、1作目以外は見たいとは思えなかったのです。昼間の時間には子供の頃ワクワク感が半端がなかったと書いた「三大怪獣地球最大の決戦」もやっていたと思いますが、ちらりと見てやめました。

何故ならそれ既に古典なのですよね。物語はそんなに悪くないですよ。でも新しい映像に慣れた目には宇宙船の描き方とか耐えられないものがあるのです。だから、過去の想いではそっと記憶の中にとどめておきたいなと思ったのでした。

だけれどそれを思うならば、やっぱり1作目は映像の古さをものともしない骨太の骨格があったのだと感心するばかりです。

 

ところが先日、「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」と言うのを、その番組の流れでやっていたのをふと見てみました。

なぜならこの作品は2001年の作品で予想では映像的にはそんなに古臭くないのではないかという期待と、モスラ&キングキドラとの共演、そして監督が「デス・ノート」の金子修介氏だったからです。

彼は「デス・ノート」の時に感じたのですが、荒唐無稽な娯楽作品を描きながら、その底辺には生死感がしっかりとありそれなりの哲学を持った人だと思いました。

それがこの「ゴジラ」の中にも反映していたと思いました。

 

私にとって「ゴジラ」はまず存在理由が、はっきりと言うのは無理であってもそれなりに描かれていなくては物語を追うことは無理なんだと思っています。

それは居て当然の設定より、唐突に出現する方が理解しやすい設定だと感じました。

 

この物語の中では、このような説明があるのです。

「ゴジラは太平洋戦争で死亡した人々の怨念の集合体である」

それが絶対の真実とは描かれていませんが、それでもビックリです。

ところがそれと戦うのが護国聖獣バラゴン・モスラ・ギドラなんですね。

私にとっては正義の味方であり南海のインファント島に住んでいるはずのモスラが護国聖獣。

時には人間は殺します。

最強であり宇宙怪獣でカッコいいけれどいつも悪役のはずのキングギドラが護国聖獣。

日本の自然を守るためにゴジラと戦ってくれるのですよ。

びっくりです。

設定がSFと言うよりファンタジーに近いような気がしました。

 

そしてそのゴジラの倒し方も〈ネタバレになるのではっきりとは書きませんが〉、とある昔話作戦じゃんか。

 

そしてこの映画の中のゴジラは凄く恐ろしいのです。

直接的な死の状況は描かれていませんが、今そこにいた人々にどんな悲劇が訪れたのか容易に想像がつく映像ばかりです。

例えば病院の窓からふと見ると、向こうから見えるのは近づいて来るゴジラです。もう駄目だと恐怖に怯える女性。だけどゴジラはその病院のビルを行き過ぎて、女性がハァァァとホッとした時に、ゴジラが尻尾を振り回しその病院は総崩れになってしまうのです。残酷でインパクトがありました。

 

この作品は映画館では「劇場版とっとこハム太郎」と併映だったんですよ。

なんかそれもビックリです。

 

しかし居もしない怪獣を描くわけですから、このようなファンタジー設定もありでそれなりに説得力があったなと私は思いました。しかも最後はホラー的な物語になって終わると言う摩訶不思議さもあるのですから。

強く狂暴であったがゆえに、この「ゴジラ」は面白かったです。

 

この記事を書くにあたって、ちょっと調べたらなんとゴジラ映画は28作もあるんですね。

それもビックリです。

なんかゴジラってなんだかんだと言っても愛されている怪獣だと思います。

 

 

ハリウッド版の「ゴジラ」は行く予定で早く見に行きたいと思っている今日この頃です。

 

 

 

 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
渡辺謙さんが (はなこころ)
2014-08-04 10:59:19
「ごじら」
ではなく
「ご!じ!ら!」
と、
言ってくださって
ほ。
っとしています。

・・はなこころ
返信する
はなこころ様 (kiriy)
2014-08-04 23:34:46
私も、その渡辺謙さんの「ごじら」が聞きたくて、映画館に足を運びそうです(笑)
返信する

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