森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

「シン・ヘソン×キム・ジョンヒョン『哲仁王后(チョルインワンフ) 俺がクイーン!?』」

2022-04-15 08:20:06 | 海外ドラマ

WOWOWで金曜日放送枠の韓国ドラマは、今のところ私には相性が良くて楽しみに見てきました。

このドラマは、わざわざ冒頭に、「これは作者の創作です。」みたいな断りが入るのですが、当たり前でしょって毎回思っていました。(笑)

なぜなら現代の大統領専属シェフが、濡れ衣で警察に追われマンションの高層からプールに落ち、目が覚めたらそこは朝鮮時代で、しかも朝鮮25代哲宗の正妃になるソヨンの体の中に入り込んでしまっていたのですから。

創作以外の何ものでもないじゃないと思っていたからです。

ところが、この哲宗という王様は実在の人物なんですね。そしてその妻、キム・ソヨンも実在の人物。

だから本当のこの王は、こんな人だった、妻もこんな人だったと思われてもダメだし、その後の彼のやった事が歴史の事実と認識してはいけないとと言う意味の「断り」だったんだなと、納得しました。

 

本当の哲宗は、政治的な勢力争いの為に長く江華島に流されていましたが、19歳の時に即位しました。これは安東金氏、つまりキム一族が権力を手放さないための操り人形を得たという事を意味していたのです。大王大妃となった純祖の正妃だった純元王后は、哲宗が政治に対する知識がなく年も若いという理由で垂簾聴政を行ったのです。

ここまでの背景をドラマは上手くしっかりと取り入れていました。

しかし実際の哲宗はその3年後に親政を行うも、安東金氏の権力の前に何も変える事が出来ずに、やがて深酒に溺れ、虚しく33歳で亡くなるのです。

その事をソヨンの体の中に入ってしまったボンファンは、ちゃんと勉強していて「あのボンクラか。」とのようなことを言うシーンもあったと思います。

 

安東金氏の権力乱用に加え、災害も続き国は大いに乱れたと言うのが史実で、それをドラマでは、ボンファン・イン・ソヨンと哲宗一派とで、どう変えていくのか、変える事は可能かと言うドラマチックな展開になっていました。

と言っても、このドラマはほとんどが楽しいコメディです。お気楽です。闇は闇として描かれていますが、登場人物は皆いろいろと魅力的だと思いました。

美しき側室のファジンは、徳も高く気高い人に描かれていて、いつ味方になってくれるんだろうかと最初は期待して見ていましたが、実はとんでもなく嫌な奴なんだと、途中でそう思いました。だけど最後、やっぱり彼女は・・・・・・と言う所でしたね。

ソヨンの中身は実は男性なので、最初は彼女に勝手に片思いをするのも可笑しかったです。

 

このソヨンの役、難しかったでしょうね。

宝塚の男性役だと、ひたすらカッコいい男性を演じるわけですが、このソヨンは実際には女性であるヘソンが、中身は男、体は女性と言う役を演じるわけですから、視聴者には男性、その物語の世界の人には、ちょっと変な女性に見えなくてはならないわけで、なかなかだなと思ってみていました。

 

そのソヨンを子供の時から守り、愛してきた従兄弟のキム・ビョンイン(ナ・イヌ)も良かったです。

ネタバレになってしまうので、これ以上は書けませんね。

ボンファン役のチェ・ジニョクはあまり出ては来ません。なんたって、ソヨンの中に入ってしまっているので。でも最後によくよく彼を見ると、なかなかのイケメンだったのねと思いました。

 

2話ずつ放送されていたので10週楽しめました ♪

 


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