この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。 ルカによる福音書一七章一八節 祈る人はたくさんいます。病気や苦難に襲われたとき、人は祈らないではおれません。 わたしたちもいくたび祈り、そして癒されてきたことでしょう。いくたび試練の谷をくぐらせていただいたことでしょう。 そのとき、しかし、わたしたちは祈ったことを忘れてしまうのです。 自分の対処の仕方が適切であったかのように考える。運がよかったかのように考える。
神を賛美して戻っていった人にキリストはいわれました。「あなたの信仰があなたを救った」。 感謝して帰っていく者こそ神の恵みの視野の中で生き始める者であるからです。
小島誠志著 「疲れたものに力を・聖句断想3」より