to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

ラッシュ/プライドと友情

2014-02-08 20:30:22 | the cinema (ラ・ワ行)

お前がいたから、強くなれた。
原題 RUSH
製作年度 2013年
上映時間 124分
脚本 ピーター・モーガン
監督 ロン・ハワード
出演 クリス・ヘムズワース/ダニエル・ブリュール/オリヴィア・ワイルド/アレクサンドラ・マリア・ララ/ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ/クリスチャン・マッケイ

F1レーサー、ニキ・ラウダとジェームス・ハントが壮絶なタイトル争いを繰り広げたドラマを映画化
性格もレーススタイルも相反するF1レーサー、ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)とジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)が激しい首位争いを繰り広げていた1976年。ランキング1位だったラウダはドイツ大会で大事故に遭遇し、深いけがを負う。復活は無理だと思われたがわずか6週間でレースに復帰し、日本の富士スピードウェイでのシリーズ最後のレースに臨む。

先週の先行上映で観てきました。
F1好き、主演の2人目当てでなければ、評価は随分違ってくるかも。
「人生を塗り変える1本」とは思えなかったけど(笑)普通に楽しめました。

ニキとジェームスのF3での出会いから、その対照的な性格を強調するエピソードの多くはホントかも知れない。
でも、そのコトをフューチャーし過ぎてそれに終始した感があるのね・・・。

「どのレースも、それが最後のレースになるかも知れなかった」
ドライバーの安全性は、現在とは比較にならない厳しいものであったことも語られるが、
物語は二人がお互いを意識しつつ表舞台のシートを獲りに行き、
ニキは名門フェラーリのシートを得て快進撃。
ハントはマクラーレンで苦しい戦いを強いられた1975年辺りからを中心に描かれて―

1976年のワールドチャンピオンをほぼ目前にしていたニキが、好調で迎えたドイツGP。
「守るもの」が出来、悪天候を理由にレースの中止を訴えるも、多数決で強行されたレース序盤でクラッシュ、炎に包まれるニキ・・・
その間ハントは、ポイントを重ねていく―のだけれど、
このクラッシュで重症を負ったニキがリハビリを頑張りぬき、奇跡の復活をするまでの演出が、
ハントの快進撃を伝えるテレビだけ、というのが、何とも急ぎ足で肩すかしだったなぁ。。。
ただ、「幸せは敵」というニキの言葉が彼のドライバーとしての危機感を感じさせてはいたけど。


そして迎えた最終決戦は、豪雨のジャパンGP!
雨にけぶる富士スピードウェイでの勝負の時!!ここは凄いですよ
ややアップシーンが多いのが残念な気もしますが、迫力のある映像でした。
なので、、レースシーンに興味がなく、ドラマ自体を期待した方にはどうでしょう。。
この二人の対立とか対比が、ややステレオに感じて単調に思われるかも知れないと感じました。

実際には、一時期一緒に生活をしていた事もアルというぐらいの2人なので、
どうせなら対比させるだけでなく、もっとドラマの部分で感動するシーンが欲しかった。


余談ですが、、、
クラッシュ炎上豪雨の富士スピードウェイ、というワードで
“日本一のフェラーリ遣い”と呼ばれたレーサー、太田哲也氏の事故を思い出しました......。
あの時も、マーシャルの到着が遅く、
ドライバー仲間が消火していたので、本作とリンクして、、息苦しくなりました。
火傷、その時の恐怖心を克服して、その場所に戻ってくる――、
想像もできないですよね、死と隣り合わせでレーサーとして生きる事。
イモラのセナの事故から4年後の1998年5月のことでした....。


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14 コメント

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今日は朝から雪 (ituka)
2014-02-08 23:05:06
窓の外見て「ギョギョ!」朝一上映に行くか辞めようかと一瞬迷いましたが
“雨の中嶋”じゃないけど“雪のワタシ”ということで途中に起伏ある映画館(10キロ弱)まで車の挙動に負荷をかけず
それでいて最短で無事故で行ける自信があったので強行しました(笑)

映画は対照的な二人だからこそ、ここまでのドラマができるんでしょうね。
そしてニキの悪夢の事故。

セナプロ対決もプロストの現役引退で初めて和解した感じでしたもんね。
あの時のプロストがセナに向ける微笑みがかなり切なかった記憶があります(笑)

ソーとハントってキャラ的に似ているのかもしれませんね(爆)
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ジェームス・ハントとニキ・ラウダ。 (BC)
2014-02-09 20:32:24
kiraさん、こんばんは。

>このクラッシュで重症を負ったニキがリハビリを頑張りぬき、奇跡の復活をするまでの演出が、
ハントの快進撃を伝えるテレビだけ、というのが、何とも急ぎ足で肩すかしだったなぁ。。。

ホント、そうですよね。
突然、夫がそうなってしまった奥さんの苦悩も全然描かれていなかったですし・・・。
(しかも、新婚なのに。。。)

>実際には、一時期一緒に生活をしていた事もアルというぐらいの2人なので、
どうせなら対比させるだけでなく、もっとドラマの部分で感動するシーンが欲しかった。

同感です。

大クラッシュしてしまったのは壊し屋ハントではなくて、冷静なニキというのが
現実って世知辛いなと感じてしまいましたよ。
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ソー (オリーブリー)
2014-02-09 22:25:59
以外で初めて満足できました(笑)
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itukaさん♪ (kira)
2014-02-10 12:36:51
“雨の中嶋”!!!きゃ~~~~っ♪
うんうん、ホント、鈴鹿も雨多いしね~、
ファステストラップ出した時も、超~雨でしたもんね
で、“納豆走法”ならぬ“かき氷走法”になったの?itukaさん

天才型のハントはセナを、
お喋りで緻密なニキはプロストを彷彿させましたよね~
>あの時のプロストがセナに向ける微笑みがかなり切なかった記憶が
はい・・・覚えていますよ

>ソーとハントってキャラ的に似ているのかもしれませんね
あはは!だからあの身体をコクピットに押し込めるのに~っていうので、
あの僅かな車体のオーバーに?って、読んだのか(←違)
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BCさん♪ (kira)
2014-02-10 12:49:38
3DSFものとかだったら、もっときっと日本語吹き替え版もご覧になる方、多いと思うのだけど、
これはブロガーさんはまず、字幕でのレビューが殆どなので、
KinKiファンのBCさんのレビューは、ホント、参考になりました!

光ちゃんは『獣王星』で経験があるし、また大のF1好きというのもあるし、
そういうの込みで、まったく心配はしてませんでしたが、
ほんと、舞台だけでなく、
またドラマにも、声のお仕事にも幅を広げて行って欲しいです!

2回目は感想書かないけど、日本語吹き替えで週末行ってきますね。
2人の声でこの作品も、私的に新鮮になるかもだわ
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オリーブリーたん♪ (kira)
2014-02-10 13:03:01
ソーさましか知らなかった(笑)
ちょっとした表情が、ヒースに似てて萌えた
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目当ては (sakurai)
2014-02-11 08:54:30
ダニエルの方なんで、クリスさんが意外に(?)よかった。

あの副題が余計でしたね。
そんなに二人の友情とか、物語にくっつける必要もなかったと感じましたわ。
人生を塗りかえる・・って、誰が言い出したんでしょう?
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sakuraiさん♪ (kira)
2014-02-12 22:03:52
ダニエル目当てだったんですか~?
事故後のニキのイメージが強いので、最初はどうかと思ったのですが、
当のご本人も褒めていらっしゃるのだから似ていたんでしょうね!

人生を塗りかえる・・って、、え?でしたが(笑)
やっぱりドキュメンタリータッチの見せ方の方がよかったですよね~。
ドラマ部分は薄い気がしました
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こんばんは♪ (yukarin)
2014-02-15 23:19:08
最初に字幕で観たかったんですが吹替えのほうで...
KinKiのふたりはなかなか上手でした。評判も良いみたいでホッとしました。

レースシーンは迫力あって良かったですし勝敗は知らないのでドキドキしながら観てました。
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yukarinさん♪ (kira)
2014-02-17 13:00:18
吹替え版、ご覧になっての感想、
送って下さってありがとう~

劇場予告で「ルールはルール」という剛クンのアフレコが流れて、
あそこだけ流したのは失敗ですよね~、不安で一杯になっちゃったもん
でも、全体を通してみれば(聞けば)OKだったんですよね~。
吹替え版、回数が少ないので、時間を合わせるのが難しいけど
楽しみにします♪
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