to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~

2012-11-07 22:23:08 | TV dorama

脚本 橋部敦子
演出 石川淳一:植田泰史
主題歌 常套句/Mr.Children
出演 生田斗真/真木よう子/桐谷健太/香椎由宇/柄本佑/木村文乃/国仲涼子
高知県・四万十川を舞台に、等身大の若者たちを描く群像ドラマ。いわゆる就職氷河期世代を指す、ロストジェネレーションこと“ロスジェネ(さまよえる世代)”。働き口がない、自分の居場所が見つからない、将来に夢も希望も持てない…日本のリアルな現実を背負ったロスジェネど真ん中の男女7人が、四万十川の大自然を前にして自らの希望や夢、秘密と向き合っていく。

第3話 「恋をはじめるのに、理由が必要ですか?」
春菜(木村文乃)が突然、丈太郎(生田斗真)の家を訪ねる。春菜は酔っぱらって寝たふりを始め、噂になるのを恐れ困り果てた丈太郎は、かほり(真木よう子)を呼び出す。一方、稲刈りを終えた際に、欣治(ミッキー・カーチス)からかつて行われていた収穫の祭りの話を聞いた丈太郎は、祭りを復活させたいと提案、日下(松重豊)の了承を得る。そこで順一(桐谷健太)はさより(国仲涼子)に祭りの手伝いを頼み、丈太郎も彩花(香椎由宇)とある約束を交わす。

今週のサブタイトルはナニ??でしたが

春菜→丈太郎、丈太郎→彩花、順一→さよりという、現時点の図式。
だけど、彩花と弘樹は同棲中だし、弘樹とかほりもまるで想いが消えてるわけでもなく。。
まだ、誰の恋も始まってはいないと思うのですが。。。

「専業主婦探偵」の陣内役でも、片恋の桐谷健太くんはステキでしたが、
今回もかつての同級生に切なく想いを寄せてる(ンですかっ?)順一役。
意外と出番が少なくて、ちょっとがっかりですが今度こそ幸せになって欲しい(笑)

東京から来た丈太郎は、直接お年寄りと触れ合って、物珍しさと新鮮さが味方して、
どんどん町に馴染んでいくのに…かほりはまだ毎日教授からのメールを期待していたんだ…
そんな後ろ向きな気持ちでいるところに彼女は看護婦に誤った指示を出し、、
自分で自分を追い詰めていく・・

自分の現在の状況も解っている。
医師という肩書きだけでも人は羨ましがるけど、目指したのはそこじゃない!って
かほりが評価して欲しいのは、、ただひとり、教授にだったのですよね~。

昔夢見た自分に背を向ける弘樹と、
今、まさに挫折を味わっているかほり。
まさにこの二人はハマリ役。真木よう子さんこういう役似合いますねー。

台風にも耐えて、また少し花びらがほころんだひまわりを、今回はかほりが一緒に見ました。

                                    。 

死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実

2012-11-07 00:01:28 | the cinema (サ行)

原題 You don’t know Jack
制作年 2010年
本編尺 136分
脚本 アダム・メイザー
監督 バリー・レヴィンソン
出演 アル・パチーノ/スーザン・サランドン/ダニー・ヒューストン/ブレンダ・ヴァッカロ/ジョン・グッドマン

1987年、デトロイト。医師のジャック・ケヴォーキアンは高齢患者の医療施設を訪れ、母親の死ぬ間際の苦しみを思い出す。図書館に通い安楽死について調べるにつれ、自殺幇助が有益であると考えるようになった彼は、医療用品店を経営する友人のニールに相談し、フリーマーケットで集めた部品を使って自殺装置“マーシトロン”を考案する。彼は装置を携え、生命維持装置を外したいと願う患者のいる病院へと向かうが……。
こちらは、2010年4月24日に「ザ・パシフィック」などと同じく全米HBOで放送され第62回エミー賞では、14部門で計15個の大量ノミネートを獲得し、
その年のエミー賞・主演男優賞と脚本賞を受賞している作品。

豪華な顔ぶれで描くのは、実在のアメリカの病理学者と、彼を理解し末期病患者の積極的安楽死の活動を行う人たちの闘い。
これは事実を元にした、ジャック・ケヴォーキアンの、信念の闘いを綴ったもので、
長いけれど、見応えのあるテレビ映画でした。

ドキュメンタリーかと思うほどに、淡々と、
死を望む「生かされている」患者と、その家族とカウンセリングを行い、
彼らの苦痛と生(死)の選択に耳を傾け…
彼らにもできる、最後のスイッチを持つ装置を考案する―ジャック・ケヴォーキアン。
その根底には、医師でありながら母の末期の苦しみに何ら手助けをする事が出来なかった
激しい彼自身の後悔の念があった…。

対象はガンや、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの不治の病を抱えた末期の患者に限られていたし、少しでもこれからの治療によって未来がある患者には
まだ希望があると、単なる自殺幇助には傾かないジャックとニール。

しかし、1980年代に筋萎縮性側索硬化症の末期の患者が自ら死を望んで訪れ、
ジャック・ケヴォーキアンは積極的治療に踏み切ると、――
マスコミに大きく取り上げられ、彼は一躍“死の医師(ドクター・デス)”と呼ばれるようになる。

噂をききつけて、末期患者がジャックとコンタクトを取り、
彼らの装置に自分の最期の意志を託す。
最終的にはその数130名。

自殺が許されないキリスト教などの反対運動は過熱する。
全米のマスコミからも注目を集め、安楽死の賛成派と反対派で激しく議論を戦わせるが、
作中のジャックは、自身の信念を曲げることなく、患者の声に耳を傾け続ける…

度重なる裁判の末に、彼がとった行動とは!?

これも日本でニュースが流れ、記憶にあるところです。
ショックというか、、でも、それはその覚悟と勇気に対して抱いたものでした。

医学が発達す事によっても生まれる、
しかし、その医療によってもどうする事も出来ない患者が、こんなにもいる。。。

医師ケヴォーキアンの、苦悩と葛藤から描きながらも、その目線の先に
患者側の絶望的な状況と、切なる声…が聞こえる。
医師の良心、人間としての尊厳、問われるものは深い.....。
終末期医療のあり方を、安楽死の問題を、考えずにはいられない作品でした。