to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

プロヴァンスの贈りもの

2012-08-30 23:40:51 | the cinema (ハ行)

原題 A GOOD YEAR
製作年度 2006年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 118分
原作 ピーター・メイル
脚本 マーク・クライン
監督 リドリー・スコット
出演 ラッセル・クロウ/マリオン・コティヤール/フレディ・ハイモア/アルバート・フィニー/アビー・コーニッシュ/ディディエ・ブルドン/トム・ホランダー/イザベル・カンディエ

ロンドンの敏腕ビジネスマンが、南フランスの地で人生を見つめ直す様を描いたヒューマンドラマ
ロンドンの金融界でトレーダーとして多忙な日々を送るマックス(ラッセル・クロウ)のもとに、10年も疎遠にしていたヘンリーおじさん(アルバート・フィニー)が亡くなったとの知らせが届く。遺産を相続することになったマックスは、ヘンリーが住んでいたプロヴァンスのぶどう園を訪れるが……。

舞台はロンドンの金融界と南仏プロヴァンス。
生き馬の目を抜くめまぐるしい都会の戦場と、光と緑溢れる南仏のシャトーを対比させながら
敏腕トレーダーとして成功している、ちょっとヤな奴、マックスがプロヴァンスへ向かうところから既にキナ臭さが(笑)

今の生活には必要も無いとばかりに、全て売却するつもりで
ちょっと片付けてくるわ、みたいなノリで降り立った懐かしのシャトー。
ヘンリーおじさんとそこで過ごした少年の日々―、
マックスの脳裏に蘇る記憶の断片―…


フレディ・ハイモアくんとアルバート・フィニーの出番が、思った以上に少ないの、と、
どうしたってフレディくんがラッセル・クロウにはならないだろう、でしたが(笑)
意外に似合う、仕事は出来るが対人関係に難アリのマックスを演じたラッセル・クロウ

内容的には有りがちなラブストーリーでしたが、
自分のことしか考えられない都会人と化したマックスが、隣人を(笑)愛し、
人生の価値観が変わるのに費やされるエピソードが、ファニーというのが
この場合ちょっと弱い気がした。
ヘンリーの隠し子とかは、マックスの性格描写をする為だけに出てきたのかな~。
でも、
予想外にコミカルなシーンも多かったので、
南仏の陽射しと緑を背景に、人生の幸せに目覚める男のバカンスをゆるく描いていて
普通に楽しめました。

ところで「テルマ&ルイーズ」スーザン・サランドンとか
「エイリアン」のシガーニー・ウィーヴァーとか、本作のマリオン・コティヤール、
リドリー・スコット監督のヒロイン3人は眼が凄く似ているって気がついちゃった!