to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

リトル・ミス・サンシャイン

2007-06-14 23:20:23 | the cinema (ラ・ワ行)
製作年度 2006年
監督 ジョナサン・デイトン 、ヴァレリー・ファリス
出演 グレッグ・キニア/トニ・コレット/スティーヴ・カレル/アラン・アーキン/ポール・ダノ/アビゲイル・ブレスリン

小太りの眼鏡っ子、オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は美少女コンテストで優勝すること。地方予選で繰り上げ優勝した彼女は、独自の成功論に取りつかれる父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、自○を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)らと車で決勝大会の会場を目指す。 (シネマトゥデイ)

超楽観主義者で独自の人生哲学をふりかざす父リチャード。
ヘロイン常用者で有料老人ホームを追い出されて同居している、言いたい放題の祖父。
家族を嫌って沈黙を続ける長男ドウェーンは、筋トレに余念がない。
そこへ自○未遂のゲイの兄を引き取るしかなかった、母のシェリル。。。
家族は既にバラバラで、食卓には不穏な雰囲気が流れている。

そんなフーヴァー一家が、オリーブの為にカリフォルニアに向かう。
6人分の飛行機代を節約する為におんぼろのワーゲンのミニバスで行くしかない
アリゾナからカリフォルニアまでの2日間の旅―

スタートしてすぐにおんぼろバスにトラブル発生!
成功者以外はみんな負け犬呼ばわりのリチャードにも、目論見がはずれ問題発生
ゲイの伯父フランクにもー
喋る事をかたくなに拒否してきた長男ドウェーンにも、次々に悲しい現実が迫ってくる・・・

トラブルが起きる事で力を合わせたり、
心の中をぶちまけたり
こころを寄せ合ったりしながら
オリーブの夢のミスコン会場に近づいて・・・
ケンカしながらもあきらめずやってきたカリフォルニアでとびっきりのラスト

"敗北することによって得られる何かがある"と伝えてくれる
闘って敗北する事の意味も・・・

フランクの敬愛するプルーストの言葉、
―幸せな月日は無駄に過ぎ 何も学べない
  苦悩の月日こそ 自分を育む最良の時間だ―
青春の苦悩を味わえ・・という海辺の青春おじさんのセリフがよかった
ストレートで、温かい素敵な作品でした
コメント (16)
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