to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

韓国版、「私の頭の中の消しゴム」

2007-02-18 02:08:31 | the cinema (ラ・ワ行)
チョン・ウソン主演の韓国映画『私の頭の中の消しゴム』DVDで観ました。

ウソン演じるチョルスは無骨な大工という設定は、原作ドラマと同じだけど
ヒロインスジンは社長令嬢としたところがいかにも韓国らしい。
二人の出会いのシーンがFamily Martだったり
挿入歌がNHK連続テレビ小説「あすか」のメインテーマをアレンジしたものだったりと
この映画が「Pure Soul」のリメイクだということを前面に出して宣伝してない割りには
日本を意識した感じを受けました。

ただ、やはり連ドラで12週にわたって丁寧に書いたものを2時間ほどで見せる訳ですから
ふたりの出会いから結婚式までが唐突な感じ。
特にいつチョルスはそこまで惹かれたのか決定的なものがないまま式のシーンで
やや割り切れない展開でした。
ヒロインの記憶が混乱している段階で元カレとチョルスが自宅で鉢合わせ・・・のシーンでも
テレビと映画の差なのか、はたまた日本男子と韓国人男性の気質の違いなのか
激しい暴力シーンにも、ここまで貴重な時間を使っていいのか?とか思うくらい長かったですね・・・

それもこれも、私がドラマの「Pure~」を先に観たから感じてしまった事で
この映画を先に観ていたら問題なくいい作品だったと感動したでしょう

結婚してからのチョルスは幸せそうで包容力があり、演じるウソンは問題なく魅力的
彼の出演作は『デイジー』しかみてないけど、やっぱり愛に武器用な男を演じてチャーミングでした。
ヒロイン、ソン・イェジンはたぶん初めてですが、角度によっては中山美穂りんに似ていたり
蒼井優ちゃんに似ていたり、その時々で凄くちがってみえる不思議な女優さん。
無邪気で純粋なスジンが愛する人に出会って、可愛く変身していくところは本当に微笑ましく
だから余計に後半部分の抑えた演技に胸が痛くなったのですよね

二大アイテム「手紙」と「似顔絵」の登場シーンも、役者の演技力の問題ではなく
それまでの心の描き方も大きく作用してドラマ版の方が感動的で
こういう連続ドラマを映画化することの難しさを象徴していたと思います。

そういえば「サトラレ」も「電車男」も「大奥」も私はドラマを観たから映画にも興味を持ったんだった・・・。
やっぱ逆の方がいいのかも