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乳癌と診断されて、気持ちの整理と治療法の選択など感じたこと患者目線で書いていきます。
感じ方なので何が正しいということはありません。カテゴリーを乳癌にしました。
自分で選ぶということが大事だと思います。
病院選びをしっかりおこなって、素晴らしい医師と出会えたことに感謝しています。
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昨年2018年6月に発生した乳がんは、8月に術前抗がん剤無しに全摘をして、土佐丹羽クリニックの薬と
分子標的治療のハーセプチンを1年と勧めていましたが、12月に新たな癌らしきものがみつかったため、
抗がん剤の選択になりました。抗がん剤は望んでいなかった者が選ぶことになった経緯はこちらです。
帯状疱疹も出たので、免疫力がでてからとそちらの治療をしてから2月半ばから4月後半までの3週間に一度、
計4回(4クールだけやってみようというすすめ)経験することになりました。
通常はもっともっと長い期間予防のためにつかったりするようです。

1年2か月の治療を終えて経過観察に入ったのですが、これを機会に公表することになったのは、
殆どの人が、近くの大きな病院のいうままの治療を選択するだろうと思ったからです。
抗がん剤は、2月14日に初めて2週間ほどで髪の毛が抜けてきます。そして一か月ほどで全部抜けます。
最初の呉の大きな病院では、髪の毛が抜けますよねと聞くと、大丈夫ですよ、また生えますからと軽く答えていました。
言いたかったのは映えるとかそういうことではなく、それほど体に害があるものですよねという意味です。
癌を退治するために正常な細胞まで壊すという体験なのです。
副作用は、口が乾き口の周りが切れる、顔がむくんでくる、とにかくだるいということが起きました。
幸いにして吐き気がなかったのが救いです。
これは、抗がん剤とは逆の発想の土佐丹羽クリニックの免疫力をつける薬のおかげだと思います。
病院のベッドで毛糸の帽子をかぶって寝ている状態は痛々しいです。
ウイッグは、東京で舞台女優などしていた姉が私のをあげるとくれたのですが、
実は、それはとてもよくできているもので、普通の髪型よりも笑えるほどよくなるものでした。
ウイッグ選びはとても大事だと思います。
あの人かつらよねと見えるのと、えっ?髪型変えた?いいね、それと見えるのと。
一般的には、通院治療で抗がん剤というケースが多いようです。
槙殿順記念病院では、1泊または2泊、検査をしながらの抗がん剤で白血球がどの程度下がるか、下がりすぎていればその処置をして
さらに一週間後に体調を見るために通院します。通院で買えられるケースもあれば、
通院でつもりでいってもそのまま1泊入院で白血球をあげる点滴ということも続きました。
抗がん剤1泊、一週間後、白血球をあげる一泊、二週間自宅で療養して次の抗がん剤と4回です。
この辺りは、外来抗がん剤よりも随分丁寧な対応をしていただいたと思います。
抗がん剤の体験は、体力が落ちていくことと辛さの体験をしますが、僕が考えている精神面が癌を治す、家族と本人の意識が治す
という考えに対して、抗がん剤の期間は、当人は精神的にとても孤独だということです。
それは、癌になったという時は痛みや自覚症状はないのですが、抗がん剤の時はぐったりつらそうな状態になり、
家族が精神的に同じベクトルでいるというのには無理がありました。差がありすぎます。
ここはとても大事なところです。
本人は、この戦いは負けてしまうのではないかという不安がいっぱいだと思います。
4クールを終えて、検査をすると、抗がん剤は効かず癌らしきものは大きさも変えていませんでした。
そして摘出です。摘出後に病理検査を半月待ちます。その結果、良性。癌ではないことがわかりました。
抗がん剤の怖さはここにもあります。効かないとすれば次の抗がん剤に変わり抗がん剤の期間が長引くからです。
このあと1年計画のハーセプチンのみが9月まで続きました。これひとつになると体調は回復に向かい髪も生えてきます。
癌ではなかったということと、土佐丹羽クリニックの薬は効いているぞと思えたことがこの体験でこのあとの支えになります。
癌は何が治すかということ
環境汚染が体に悪い影響を与えているので活性酸素をなくすことをする(薬など)
食生活が悪い(化学調味料や栄養のない野菜、牛乳など)ので、食生活を見直す。
ストレスをなくす。
自分の生き方の整理をする。
ここに現代医療機関が関与しているのは、食べて良いもの悪いものをいうことがあるかもしれませんが、精神面は埋めることはありません。
僕たちの場合は、調べて希望する治療を伝えて話し合いをしっかりしたので精神面も支えてもらえました。
標準治療を選ばなかった。ただ、結果的に短い期間ではありますが抗がん剤も体験した。
そして、その結果、自分たちの選択がやはり良かったのだとわかってきました。
ここでなぜ先に切って調べなかったのかという疑問の人もいるかもしれません。
それは浸潤癌は、進行がとても早く、切ってもまた出るという繰り返しになるケースがあるからです。
転移先が脳であったらとか場所によって大変なことになるために転ばぬ先の杖ということでの選択です。