産経新聞記者による民主党めった斬りの本。帯には「愚かすぎる政権の酷すぎる内幕」とあって、菅内閣の原発事故対応に頭に来ていて妙に共感して買ってしまいました。
「民主党政権は政治を堕落させ、国家を壊滅の危機に陥れてしまった。」って、自民党御用新聞の産経新聞に言われたくないよね。自民党長期政権が政治を堕落させたから政権交代があったんだし、原発を無定見に作ってやりたい放題旨い汁を吸ってきたのは自民党議員なんだから。
ただ、今の菅政権の酷さを再確認するには良い反面教師(教本?)となるし、民主党政権の「能力不足」(「政治主導」でありながら有能な官僚と有機的に連携して効果的に政策を行っていく能力がまだまだないこと)も著者の言われるとおりなんだろうと思う。
そうはいいつつ、浜岡原発を停め得たのは「民主党」政権だったからだと思うし、この「混沌」の中から様々な情報ツールを通じて私たちの「政治」への関心がいつになく高まっていることは決して悪い事じゃないなって思う。自民党・河野太郎さんのツイッターなんて、菅政権の「酷さ」がなかったら決して読むことなかったって思うし、社民党・福島瑞穂さんのツイッターも読み始めた。菅直人にはとっとと辞めて欲しいけど、会社の上司も国のトップもそういうヤツに限って「居座る」んだよね。それに「じゃあ誰になって欲しい」って尋ねられた時にちゃんと名前を言える民主党の政治家が自分の中にないのも僕自身「無責任」だなって感じている。もっと私自身が国会議員一人一人のやっていること、発言、その考え方や実行力をキチンと見ていくことが大切だよなぁ~と思う。