観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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「海は見ていた」。

2012年03月06日 | 映画・ドラマ
 清水美砂がいつの間にか、こんな役を演じていたんだねぇ。遠野凪子が若い! っうか顔がさらっとしてる。永瀬正敏って、イケメンか? 微妙。吉岡秀隆、むむむ。役が役だけに。つみきみほ、印象なし。
 猫じゃ猫じゃが聞けて良かった。小説での文字でしかしらなかったから。石橋蓮司の身体が皺々で痛かった。年だから仕方ないけど、無理に脱がせなくても。奥田瑛二もかつらのせいか、印象薄し。
 結局の所、直ぐに岡惚れする馬鹿な女郎が、幸せになりそうだぜってな話し。深川風情がコンパクトに味わえます。
 元々黒澤明監督により撮影される予定であったが、ラストの洪水のシーンで莫大なコストがかかることが原因で、製作に至らなかった作品だそうですが、実にコンパクトに低予算で出来上がっていました。スタジオ感有り有りです。ですが、それでも情景は伝わるものです。東宝の砧撮影所の撮影用大型プールを使った撮影だそうです。直ぐにロケではないと分かりますが、それでも大雨の様子は分かります。お金を掛けるだけが映画じゃないと知らしめしたのではないでしょうか。
 黒澤明は宮沢りえ、原田美枝子のキャスティングで撮影するつもりだったそうですが、これがかなりコストが掛りそうですね。そんで遠野凪子と清水美砂か。ひと回り小さくなりました。吉岡秀隆は黒澤明の意向通りの配役だそうです。こういった骨のない役は巧いよね。
 原作、山本周五郎。脚本、黒澤明と、大家の作品でした。観るのが遅かった。2002年公開って事は、やく10年前だものね。この10年の間にCGやら何やら派手になっちゃったから。
 でも、実際はこれくらいでも映画って出来るんだよ。ラストの星空とか青空とかさ。天幕みたいだけど、これでいいじゃないかと、猫じゃ猫じゃとおっしゃいますが…。
 

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