観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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日本の芸能界に布石を投じた「ウォーターボーイズ2」

2007年01月29日 | 映画・ドラマ
さすがにネタ切れ感が否めなかった2。前作からの続編ではなく、設定を新たにして、元女子高のため少数の男子生徒しかいない学校でシンクロ公演成功を目指す姿を描いている。
 が、この学校の臨時教師役に初代シンクロチームの「おかまキャラ」だった金子貴俊が同一人物の早乙女聖役で出演。男子シンクロを応援する好感教師を演じている。
 今回は市原隼人、小池徹平、斉藤慶太(双子の片方起用はどういう基準で選んでる?)、中尾明慶らが男子シンクロを目指すが、なんと水着(一口で言えば「パンツ一丁」)シーンの多いこと多いこと。出血大サービスの画面連発。
 男子と女子の角質とか、進学問題とか、訳あり教師の山口紗弥加とか、ストーリーを複雑にしないと厳しかったのだろうが、色んな話しを織り込んでも結局、最初の映画のリメイクにしかならなかった雑さが残念。
 水族館でのインチキ講習、インチキコーチの佐野史郎が、いつしか真剣になるとか…。
 人間模様を前面に出そうとした構成だったのか、シンクロシーンにも、悲喜こもごもを織り込んでいるが、ドラマを離れ、シンクロシーンに集中したい向きには、「うざい」作り。折角シンクロ観てるのに、井上和香が廊下で倒れていたり、佐野史郎と山口紗弥加が和解したりとプールサイド以外にカメラを向けているのが残念だった。
 しっかし、どこまでが吹き替えだったか分からないが、「役者」なのに、ここまでやるのか(泳ぐ)って意味では映画、1、2を通して、凄いドラマだった。
 日に焼けた肌と引き締まった肢体が、かなり強烈に眩しかったです、はい。
 市原隼人がかなりいい。
 3作を通して、「ジャニーズ」の力借り無くったって、ピチピチした威勢のいい若い俳優って「こんだけ集められるんだぞ」的意味で、日本の映画、ドラマ界へと布石を投じたと言って過言ではない。

前任者の促成を無にする唯野高校って…。「ウォーターボーイズ」

2007年01月29日 | 映画・ドラマ
 映画のヒットから産まれたドラマ編。最近、ドラマと映画が交錯するパターンが多くて、観る側も大忙しなのだが…。
 こちらのドラマは舞台の唯野高校の(映画版から)それからというお話で、教師役の谷啓、杉本哲太、眞鍋かをりは、映画と同じ配役。そして初代シンクロチームだった玉木宏やゲイバーのママ・柄本明なんかも出演し、話しに関連性をもたせている。そして初代シンクロチームのどこまでもいんちき臭いコーチの竹中直人まで出演。制作側の「このドラマ、当ててやるぜ」の意気込みが伝わってくる。 
 そして今回の主演は山田孝之。紆余曲折集まるシンクロチームには森山未來、瑛太、石垣佑磨、石井智也ほか。
 しかし、あれだけ笑いと感動を与えた男子シンクロだったはずなのに、妻夫木聡去った後、わずか2年でまた一からの出直しとはいかなるものか…。今回は新顔の教頭役の布施明がモーレツな反対をしているという設定。
 男子シンクロに憧れて水泳部に入ったという山田孝之はすでに高校3年生。「高校生活最後の思い出」と言っているが、だったら2年間は指をくわえていただけなのか? あれだけの学園祭の目玉を中止する意味は? という疑問もあるが、シンクロ自体は映画より増員効果もあってかバージョンアップ。
 だが、個人的には素朴だった映画のシンクロシーンの方が好き。ってな感じで、これといったインパクトはなしに、映画版を観終えて「もっと観たい」人向きって感じ。
 若い男の子の、肢体は堪能できたけど。