観るも八卦のバトルロイヤル

映画・ドラマを独断と偏見(?)で、
斬って斬って斬りまくる。
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全ての男は消耗品。ね、村上サン「女の一代記」

2007年01月17日 | 映画・ドラマ
瀬戸内寂聴 出家とは行きながら死ぬこと

 瀬戸内晴美(寂聴)さんがただ者ではないとは知っていたが、ここまで激しい恋を繰り返したお方だったとは知らなかった。現在のにこやかな表情からは察することも出来ないような情念だ。宮沢りえが頑張って演じていた。理恵ちゃんは頑張った…が、最後に瀬戸内さんの説法が流れたもんだから、「違い」が露になってしまって可哀想だった。
 瀬戸内さんの半生を知らなかったものだから、すんなりストーリーのめり込めたが、実話なんだよね。そんな人が剃髪して出家。
 このあたりの心理描写が分かりずらかった。
 ほかの出演者はどうでもいいや、もう。

越路吹雪 愛の生涯~この命燃えつきるまで私は歌う
 やはり越路吹雪を演じるのは今の芸能界では、この人しかいないよね。天海祐希。宝塚の後輩で歌える役者。コーちゃん(越路吹雪)が男役のトップスターだったから黒木瞳では物足りないし。
 似てた。唄の場面とかも研究したのだろう。かなり越路吹雪を意識してたが、惜しむらくはやはり天海祐希のキャラが強すぎた。「もはや天海が越路を抜いた」なんて言うとかなり、本気で怒られそうだが、オンタイムで越路吹雪を知らない世代にとっては天海祐希が演じた昔の大スターとしか映らないのだから仕方ないだろう。
 越路のマネジャー兼作詞家・岩谷時子役の松下由樹との2人芝居でいいと思う。ほかの出演者は目に入らず。

杉村春子 悪女の一生~芝居と結婚した女優・杉村春子の生涯
 以外や以外、何でこんなキャスティング? と思われた杉村春子役の米倉涼子が、シリーズ中一番本人に似ていたのでビックリ。言い回しなんか、往年の杉村春子そのまんまだった。特に太地喜和子(ソニン )とのシーンはビックリするほどだった。こちらも「女の一代記」だからそれでいいのだろうが、女優以外はもう誰が誰役でもいいじゃんってな感じ。