かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

夏野菜のちサザエ

2008-04-21 10:58:43 | 食材・食事
 苦土石灰を撒いて1週間余が経過した菜園のスペースに、昨日、先日購入した夏野菜苗(トマト、ピーマン、キュウリ、ナス)を植えた。まず、深さ20~30cmの穴を掘り、そこに自家製堆肥と鶏糞を混合して入れ込み、その上にミニポットから出した苗を置き、苗の周りに土を寄せて安置する。後は、保温と風除けのためビニールの肥料袋で囲って(“あんどん”)終了。生長が楽しみだ。 



夕方は、班長の初仕事で区税の集金に回った。高齢者家庭が多いので、家に訪ねて行って、まず大きな声で「こんばんはー」と言う。一度で返事が返ってくることは、まずない。2度3度声をかけてやっと、家の中から「誰ぞ、来たがじゃねえか?」(=誰か訪ねて来たのではないか?)と言う声が聞こえる。そこで、再度「こんばんはー」と声をかける。そうすると、少しして家の人が出てくる、というパターンが多い。そんな耳の遠くなった、足腰の悪い高齢者から、結構な額の現金を集めるというのは、なんだか恐縮するぐらい気が引けてしまう。こちらは何も悪い事をしようとしているのではないのだけれど。 
そんななか、私より少し若いと思う男性の家に行った時は、一回の声かけで、彼は出てきてくれた。そして、彼が玄関を開けると、いきなり家の中からなにやら美味しそうな匂いが漂ってきた。 
彼は私の顔を見るなり判じたようで、すぐに奥のほうに行き現金を持ってきた。その上、彼はまじめな性格のようで、おつりの要らないように封筒に現金を入れて準備していたようだ。そして、彼の口から思わぬ言葉が飛び出した。
あんた サザエ食うか?
すかさず私、「サザエ食うで
やはり予想通り、先ほどから漂っている美味しそうな匂いの正体は、サザエであったか、と心の中でニンマリする私。 
湯がいたばかりだと言いながら、彼はサザエを袋に入れて渡してくれた。私は、大きさ・多さに驚きつつ、「こげでえぶ もろたち かんまんが?」(=こんなにたくさん頂いてもいいのですか?)というと、彼は「かんまんで わしゃ浜行きよるがに」との答え。遠慮なく頂いて帰ってきた。集金に回って思わぬおみやげ。
ということで、昨夜は思わぬご馳走を頂き、ビールの肴となりました。量ってみると、ほぼ1kgありました。私の力で夏場に採れるのは、これよりも小ぶりだ。きっと、買ったら千円は下らないと思うのです。彼はセミプロ~プロの“海士”だろうか?
何はともあれ、ありがとうございます。ご馳走になりました。
ごめんなさい、お返しは何もございません。
  


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