かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

雨乞い

2007-09-06 13:31:54 | 田舎の生活
朝晩はやや涼しさが出てきたとはいえ、9月になっても日中の暑さはちっとも衰えない。そして、雨らしい雨も長いことが降っていない。果たしてこの地方の8月の降水量は何mmだったのだろうか。おかげで畑はカラカラに乾燥しており、草引きをすると土ぼこりが舞う状態だ。柑橘農家は灌水作業が大変だろうと思う。
今ではもうなくなってしまったが、子供の頃は、我が地区でも雨乞いが行われていた。雨乞いは神社で行うこともあったのだろうが、私の記憶では、我が集落から1km離れた場所で行っていた。その場所は、尾根のちょっとした広場のある場所だ。おそらく、まだ道路がない昔、尾根沿いのその場所は、この半島を縦断する往還道になっていたものと思われる。
さて、雨乞いであるが、印象に残っているのは、
♪♪雨をたまわれ リオンドォが焼けるぞい♪♪  
という歌とも叫びともとれるような文言だ。そうやって、大きな声でその文言を何回も何回も発しながら、輪になってぐるぐる回っていた、と思う。
この文言のうち、「雨をたまわれ」はわかるが、次の「リオンドォ」とは何だろう。私は、これは地名だろうと思っていた。つまり、雨乞い祈願を行っている場所のことだろうと思っていた。だから、雨が降らないとこの土地リオンドォが焼けてしまいますよ、どうか雨を降らせて下さい、というほどの意味だと思っていた。ところが、「リオンドォ」とは「リュウオウどん」=竜王様(どん)のことかもしれないと思うようになった。
もしそうだとすれば、先ほどの文言は、「雨を下さい、竜王様」ということになるのだが、最後の「焼けるぞい」が意味を成さなくなる。私の記憶違いだろうか? なぞは深まる。 
古老に聞いてみなくてはならない。どなたかご存知の方いらっしゃいませんか。


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