かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

定期船は時計だ

2007-09-09 17:19:27 | 田舎の生活
朝晩の風に気持ちのよい涼しさを感じるようになり、日中の陽射しも少し和らいできた感じだ。おかげで、昨日今日とエアコンをつけずに過ごせた。昔の家はこうではなかったが、今はほとんどサッシなので、田舎といえども夏はエアコンなしで過ごすのはやや辛いものがある。そして、風がなく、海も凪いでいる。
こんな日は、前面の宇和海を航行する船の低いエンジン音がよく響いてくる。反対に、台風が近づいて波が高い時などは、見ていると船が大きく左右上下に揺られ、船の半分ほどが波に隠れる時がある。こんな時は、船は大丈夫だろうかと心配になる。
いったい、一日に何便往復しているのだろうかと思い、新聞の「のりもの時刻表」を見てみると、現在この宇和海を航海している定期フェリーは、八幡浜-臼杵間で14往復便(2社)、八幡浜-別府間で6往復便あるようだ。ただし、夜中や朝早くに運行している便が半数近くあるので、実際に目にしているのはこれの半分くらいなのだろう。それでも往復なので、少なくとも一日に20便は見ることができるようだ。その他、三崎-佐賀関のフェリーもあるのだが、この航路の船は我が地区から見ることはできない。
この定期船というのは、私が子供の頃など、我が地区では畑仕事をしている時の格好の時計代わりになっていた。我が地区の畑は斜面にあるので、ほとんどの畑から船が見える。そこで、「あの船があそこをあっち方向に行っているので、何時だな」といった具合になる。今でもそうかもしれない。しかし、その頃の定期船は、ほとんどがこの半島の集落を行き来するものだったが、それらは今はもうない。代わって、四国と九州をつなぐフェリーだけになっている。
ゆったりと穏やかに行き来しているフェリーを見ていると、久しぶりにこのフェリーに乗って、じっくりと半島の端から端まで見てみたくなってきた。 


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