かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

あるチューリップの物語

2012-04-12 12:50:23 | 草花・樹木
3月初め、雑草だらけになった庭をふと見ると、
隅の方に放置したままのプランターに異変が。

雑草の間に、チューリップがたくましく育っている。



このチューリップは昨年亡くなった友人が、
亡くなる半年余り前に、球根をくれたものだ。

そして、昨年の春に花を楽しませてくれた。
その頃、友人の病状は悪化していた。

花が終わった後、球根を掘り出して丁寧に保存しておけばよいものを、
そのうち そのうち と 結局そのまま放置しておいた。
ごめんなさい。 

そんなずぼらな私とは対照的に、半数余りの球根は生きていた。
でも、放置しておいたために、葉っぱは傷が多い。
ひたすら心で詫びながら、草を抜き、土を掘りほぐし、さらに新たな土を足した。



今年も咲いてくれ と 願いを込めて。

3月末、つぼみが膨らんできた。



数日後、花開いた。





きれいに咲いた。
そして、今日も赤い花が、殺風景な庭を彩ってくれている。


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あの日から10ヶ月
千の風になって この花を見てくれているだろうか。 


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