かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

僕の心細道(127:オーストリア編-第十五章)

2010-12-24 14:19:11 | 旅行
≪オーストリア12日目のつづき≫
遅めの昼食を、と市街へ出かけた。



これは、インスブルックの玄関口、といった風情の凱旋門だ。
なんでも、マリア・テレジアが彼女の息子の結婚を記念して造らせたのだそうだ。



周囲のアルプスの山々には、6月だというのに残雪が見える。

町の中心部を流れるイン川へと向かう。



ここインスブルックという地名は、「イン(川)の橋」という意味のようだ。
昨日は雨だったかな? ずいぶんと川の水が濁っている。
とはいえ、背後にアルプス、そして川沿いの家並みが美しい。
 
さらに川沿いを歩いていくと、
あったあった! 『歩き方』に写真が載っていた家並みが。




この家並みの不揃いな高さ・形が、背後の山並みとマッチしている。
それにカラフルさが、これまた絶妙である。

ときめくような景色を眺めつつ歩いて、イン橋の近くの「CHURRASCO」というレストランで昼食を摂ることにした。(実は日曜ということでほとんどのレストランは休み)


     【店の看板】
看板一番上に書いてある 定食(128AS)を注文する。
(“Menu”というのは、日本でいうメニューではなく、ドイツ語では“定食”を意味する。)
天気がいいし、贅沢な風景を見ながら、気持ち良い食事。
満足じゃあ。 

食事の後、旧市街へ足をのばす。
で、王宮庭園へ行ってみた。







静かな公園で、それぞれの年齢の方々が思い思いにくつろいでいる姿が印象的だった。

そして、近くにある王宮教会へも行ってみた。
ここの大理石のレリーフは見事だった。

   【ピンボケご容赦】
15世紀末にここチロル公国を継承したマクシミリアン1世の生涯をたどったレリーフらしい。
さらに、手前には多数のブロンズ像もある。

教会に隣接して王宮がある(写真左のドームのある建物)。


そして、インスブルックのもう一つの観光スポット、黄金の小屋根を探して歩くがなかなか見つからない。
ぶらぶら歩いていて、それと分かったのがこの建物。


この建物もマクシミリアン1世が建造したそうで、黄金の小屋根のあるバルコニーから祭りを見学したのだとか。
なんと、この屋根は金箔を施した2,657枚の銅板瓦が使用されているそうだ。
さすがに純金では、盗難の危険性があるか・・・



この周辺には、レストラン、土産物屋がたくさんあり、観光客でにぎわっている。
アルプスの山々を背景になかなかの“いとおかし”である。
そして、黄金の小屋根の斜め向かいの角には、


デコレーションケーキのような目立つ建物が。 
これは、ヘルプリングハウスというそうで、
15世紀の貴族の邸宅として建てられたそうだ。
当初はゴシック様式だったものを、18世紀前半に外観がロココ様式に改装され、その後さらにバロック様式の漆喰で装飾されたのだと(聞きかじりなので間違いあるやも・・。当方、ゴシックだのロココだのバロックだのと言われてもピンとこない・・)。
とはいえ、現在は民家と商店になっているそうだ。

ともかくこの町は、アルプスの山々に溶け込んだなかなか素敵な町である。


【右に見えるのは聖ヤコブ教会(大聖堂)だと思う】

    ≪つづく≫


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