船井総合研究所創業者の船井幸雄元社長死去
時事通信 2014/1/22 11:01
船井 幸雄氏(ふない・ゆきお=船井総合研究所創業者、元社長)81歳で死去。大阪市出身。同社によると、近く詳細を公表する。
京大農学部卒業後、1970年に船井総研の前身となる日本マーケティングセンターを設立。88年に株式上場を果たした。経営に関する多数の著書がある。
経営コンサルの会社は、それぞれ得意領域を持っているのだが、基本的にはお互いに仲が悪い。
そりゃそうだ。たとえば、流通の世界では、渥美さんのチェーンストア理論に対して、船井さんは地域一番店戦略を対峙したりした。
僕は20代から30代にかけて、そんなコンサル界を大同団結させるというプロジェクトに加わった。
それを提唱・指揮したのが僕たちの関係会社でもあったが、ある映像企画会社を率いていた少し上の世代のMさんだった。
商社とかも巻き込み、当時まだ初期ではあったが衛星放送を利用しての「異業種交流番組」を提供したり、「商売繁盛VTR」に編纂して会員制で地域に交流会を組織したり・・・。
そのMさんはしかし病気のため、50歳近くで亡くなることになる。
とにかくそのPJも関係したのだが、船井総研の若手のコンサル連中に何人も会った。
こちらも20代から30代の若造だが、船井の創業連中はともあれとして、その後のコンサル連中にはっとする奴は皆無だった。
船井総研自体は、それからは経営者も変わり、公開して、今はよろずコンサルみたいな会社になっているが。
それから、どちらかというと、船井さんに何回かお会いさせていただいたのは、個人的に少人数でひそひそ話に入れていただいたときぐらいだ。もちろん、船井信奉者はたくさんいるから、いろんなパーティーはあり、何度も勧誘はあったが、行く気はしなかった。
逆に人のいい船井さんが安請け合いした案件の残務処理をしている連中には何回も会った。
もちろん、船井総研でコンサル面をして営業アカウントに一生懸命の若い連中たちには、あまり知られたくない話が多かったのだろう。
船井さんは、フーチーの話とか、日月神示の話とか、世界陰謀の話とか、面白く話してくれた。
そういう船井さんの表情は好きだったし、400冊はあるとされる著書でも、そちら関係の対談集とかは多く読んではいる。
けれど、彼のプラス思考論であったり、経営論は、ほとんど関心が湧かなかった。
個人的には、船井総研の自称コンサルの人畜無害な連中たちの顔が浮かんできて、面白くない気分にさせられるからだ・・・合掌!