98日目「資生堂・サントリーの商品デザイン展(東京藝術大学美術館陳列室)」上野 2009年05月21日 | 姪っ子メグとお出かけ 姪っ子メグ なにさっきからクスクス笑ってるのよ。 キミオン叔父 東京藝大ってさ、実は入るの初めてなの。ムサビやタマビはあるんだけどさ。すっかり、近代的な建物で、以外にコンパクトなスペースなんだね。いやいや、これからの日本を瞠目させてくれるアーチストの卵たちは、いかにインパクトのある連中たちかと思って、食堂に入って、こうやってランチしながら周囲の会話に耳をすませているんだけどね・・・。 失礼なこと、してるのね。でも、みんなこぎれいねぇ。ときどき、教授か准教授かしらないけど、それっぽい人は通りかかるけど。 ずっと、隣で話してた3人組がいたじゃない。なんかさ、金の話ばっかりしてるんだ。 「オレは中流の家育ちだからなあ、アーチストは超ブルジョアか超貧乏人のほうが、いいよなあ」 「ボクは村上隆を超えてやるよ。人のしないことをやるしかないからね。でも村上隆みたいな値段がついちゃったら誰も買えないじゃないか。ボクのは1万円ぐらいで売ってやるよ」 「助成金片っ端から応募する奴いるじゃないか、あれ審査員とかとのデキレースだからさ、担当教官に愛想がない奴は駄目だな」 とかとか・・・。 どうでもいいけどさ、世界をしょった才能のコンプレックスの塊みたいな奴はいないのかね。 おじさん、時代が違うわよ。ほらみんな草食系の男の子たちでしょ。女の子もおしゃれだし。いまは、そんな子たちから、とんでもない才能が出てくるのかも。 フーン、そんなものかねぇ。落書き一つない、清潔なキャンパスねぇ。 資生堂とサントリー。どっちも宣伝もうまいけど、今回は商品デザインそのものね。 資生堂展も何度も行ったけどさ、こうやって歴史的に商品デザインをならべてみると、一貫しているものはたしかにあるね。それにしても、せいぜいがおじさんが生まれる前くらいまでが、圧倒的にコンセプトが際立ってるけどね。 資生堂の場合は、福原一族が文化パトロンだったわけだし、花椿のデザインモチーフとか唐草模様は、現在まで何百人かの内部デザイナーが伝統を受け継ぎながら、そこに時代を加えていこうとしたのね。それと、アールヌーボーやアールデコの流れも、好んで引用されてるわね。 それと、ここというときは「赤」で勝負するんだよな。最初が香水の「オイデルミン」だからね。その赤のモチーフは最近のたくさんの女優を豪華に起用した赤椿なんかにも続いている。 サントリーの創業も19世紀末だから資生堂と同じ頃よね。こちらも、昔のウィスキーボトルのデザインなんかはかっこいいわよね。 角とかオールドとか山崎とかさ、そういうのはオジサンの生まれる前にああいうデザインが出来ていたんだもの、すごいよ。でも、どうなんだろ、いまはどちらかというと、清涼飲料水ボトルとか缶コーヒーとかビールとかそちら関係の商品点数がすごい数だからね、「BOSS」シリーズとか頑張ってはいるけど、なんかペラペラの感じはしないでもないな。 プレミアムというか、特別につくられたノベリティもの、限定ものがあるでしょ。あれ、いいね、コレクターたちが交換会とかをやってるんでしょうね。 そうそう、やっぱ、酒屋の息子なんかは、特別のものが手に入る機会があったんだろうね、前に、「お菓子の博物館」みたいなところに行っただろ、それもやっぱり卸の会社が、貴重なコレクションをしてたんだったね。 でも、商品デザインの持つ喚起力の強さっていうことには、驚かされるわね。もうすっかり忘れていたものも、その商品パッケージみただけで、一気にその頃のCMやエピソードが思い出される。 僕もさ、父が愛飲していた洋酒のボトルとか、母の化粧台に置かれていた化粧ボトルとかさ、なんかあのころの匂いが漂ってくるような・・・。 じゃあ、あたしは上野公園でスケッチでもしようかな。ちょっと藝大生に見えない?(笑) おじさんはポニーテールチョンマゲだけど、指導教授に見えない?(笑) « 陰謀/太田竜(革命家)/78歳 | トップ | 本物の才女/頼近美津子(元ア... »
2 コメント コメント日が 古い順 | 新しい順 latifaさん (kimion20002000) 2009-05-28 22:03:41 こんにちは。サントリーはともあれとして、資生堂のデザインワークに関しては、あっちこっちの企画展示でもう10回ぐらいは行ってると思いますね。いい伝統がありますね。 返信する Unknown (latifa) 2009-05-28 18:07:35 こんばんは~kimionさん、これ、これ!!!凄く行きたいな~って思っていた展覧会です。多分行けそうにないのですが、もともと資生堂とサントリーのCMや広告などが、大好きで・・・。数枚の写真だけでも、相当ソソられてしまって・・・。オイデルミン?とかいう、資生堂のピンクの化粧水のボトル(写真左上)が、懐かしかったです。私が使っていたのは、これとは少し違うんですが、資生堂は他の日本の化粧品会社とは違った、、こう・・センスの良さを感じてました・・。 返信する 規約違反等の連絡 コメントを投稿 goo blogにログインしてコメントを投稿すると、コメントに対する返信があった場合に通知が届きます。 ※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます 名前 タイトル URL ※名前とURLを記憶する コメント ※絵文字はJavaScriptが有効な環境でのみご利用いただけます。 ▼ 絵文字を表示 携帯絵文字 リスト1 リスト2 リスト3 リスト4 リスト5 ユーザー作品 ▲ 閉じる コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。 コメント利用規約に同意する 数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。 コメントを投稿する
サントリーはともあれとして、資生堂のデザインワークに関しては、あっちこっちの企画展示でもう10回ぐらいは行ってると思いますね。
いい伝統がありますね。
凄く行きたいな~って思っていた展覧会です。
多分行けそうにないのですが、もともと資生堂とサントリーのCMや広告などが、大好きで・・・。
数枚の写真だけでも、相当ソソられてしまって・・・。
オイデルミン?とかいう、資生堂のピンクの化粧水のボトル(写真左上)が、懐かしかったです。私が使っていたのは、これとは少し違うんですが、資生堂は他の日本の化粧品会社とは違った、、こう・・センスの良さを感じてました・・。