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サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

241日目「カレル・ゼマン展/トリック映画の前衛(渋谷区立松涛美術館)」渋谷

2011年06月28日 | 姪っ子メグとお出かけ

姪っ子メグ ねえ、ちょっとこれ見て。
キミオン叔父 おっ、「写ルンです」か。懐かしいなあ。
今年で発売25周年なんですって。25億本も生産されたみたいよ。
ああ、この「使い捨て」カメラの登場は画期的だったな。でもデジタルカメラの登場や、携帯カメラの普及で廃れたんじゃないの。
それがどっこい、まだ結構人気があるのよね。それに今度の被災では、被災地の方々に記録をしてもらおうと配ったり、被災者の方々も思い出の品や光景をひとつでも記録したいということで、手軽な「写ルンです」が人気みたいなの。
たしかにねぇ。結局、スマホや携帯カメラでパチパチ撮っても、もう一度見ることなんか滅多に無いよな。でもこうした使い捨てカメラだったら24枚なら24枚を計算しながら使い終わるし、そのままデポに持ってけばいいんだから、アナログの手軽さみたいなものがあるよね。
映画でも、手の込んだCGやデジタル処理や3DやVFXなんかがすごい技術進歩をして、それはそれで感動ものなんだけど、アナログ時代の映像トリックというものもいいわよね。今日は、その映像の魔術師というか、トリック映画の元祖と言うか、チェコのカレル・ゼマンの企画展ね。


カレル・ゼマンのDVDコレクターズが出ていて、オジサン買おうかどうか迷っていたんだ。今日は、『悪魔の発明』81分の上映もしていたし、短編もいくつか上映していたから嬉しかったな。
あたしは人形を素材にした『プロコウク氏シリーズ』が可愛らしくて。8分ぐらいの短編だけど、チェコのチャップリンみたいな造形なのかな、上映してたのは「プロコウウク氏映画を撮る」で、台本持ち込んでも無視されたプロコウク氏が、力持ち自慢の人の映像撮るので募集します!という広告を出して採掘場で力持ちたちの仕事風景にフェイクの映像カメラを回して。で、最後はそのカメラが観客に向かうのね。なんか、ソ連の支配下にあったチェコを少し暗喩してるよね。
この人は、人形であったり、ガラス細工であったり、切り紙であったりするんだけど、実写なんかとも組み合わせたり、書割セットをこしらえたりして、まあとにかく工夫や発明が好きなんだなあ。まさに幻想世界の魔術師。
童話ぽいのも風刺ぽいのも冒険ぽいのもあるんだけど、すごい手間がかかってるんだろうけど、もうその世界に入り込んでしまうよね。これは、はまるわ。
長編ではジュール・ヴェルヌの原作を何本か長編にしている。いやあ、もうシナリオスケッチから楽しいだろうな。実写の半ズボンの少年と、書割の海の世界や恐竜や乗り物を組み合わせてしまう。そしてシンプルなんだけど、遠近法の錯覚なんかを使って、映像の魔法を作り出している。これって、特殊撮影の原点だね。ハリウッドのSFXに向かうリアルさとは違って、御伽噺みたいな幻想映像なんだな。
クリスマスの夜、女の子が家に帰ると立派なプレゼントが用意されていて、その子はいままで大切にしていた人形をぽいと捨てるのね。その夜、女の子の夢の中で、捨てられた人形君が、ピアノを弾いたり、スケートをしたりして女の子を楽しませる。そしてもう一度、女の子と人形は心を通い合わせる。
女の子の寝室にある置物とかいろんな小道具を使いながら、実写の女の子とみすぼらしい捨てられた人形が戯れるさまがすごくよくて、ああこれは通常のアニメやCGじゃリアルすぎて駄目よねって思った。
とにかく、これで300円は区立美術館とはいえとてもお得だ。今日は見ることが出来なかったけど、『ホンジークとマジェニカ』という67分の作品もロビーで上映してる。今度また来ようや。
うん。あたし、ちょっとこのDVDコレクターズも買っちゃうかもよ(笑)。


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