喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

牛鬼 (三崎秋祭り)

2010-10-09 | ブログ
 毎年10月8、9日の三崎秋祭りでは、
江戸初期から続く伝統行事「牛鬼と四ッ太鼓の練り」が行われます。

 全長約10mの大きさの胴体に青く塗ったカシラを持つ「牛鬼」と、
四人が太鼓を打つ約10×4mの「四ッ太鼓」が東西に分かれ、
東の住吉様が応援する牛鬼(平家)、
西は義経の四ッ太鼓(源氏)が蹴り上げ合戦をくりひろげます。

 残念ながら、今年は雨で危険なため、勝負は中止となりました。

 牛鬼は愛媛県の南予地方に広く分布しています。
ちなみに宇和島藩の城下町宇和島の牛鬼の歴史はおよそ200年と言われています。

 頼山陽は『日本外史』の中で、豊臣秀吉の文禄1年の朝鮮出兵(1592年=文禄1年)の際、
熊本藩主の加藤清正が韓国の慶尚道・晋州にある晋州城攻防戦で「亀甲車」を用いました。

 この話を宇和島藩主の藤堂高虎が宇和島に伝えたのが始まりだ、という説もあります。

 「亀甲車」とは、木製の箱を牛革で包んで、
牛の生首を棒に刺して先につけ、中に兵士が入って戦うものと伝えられています。

 南予地方では、神輿の先がけと家の悪魔祓いの役をするということで、
神社とも仲のいい関係にあります。

 このようなさまざまな秋祭りは、
田舎の宝物です。

                 岬人


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