喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

台風の備えと後かたづけ

2015-07-20 | ブログ
 備えあれば憂いなし。
どんな小さなことでも備えを大切にする。

 このことは、父から教わったことであり、歳を重ねるごとに大切にしていること。
備えが、とりこし苦労に終わることも多い。

 今回の台風11号。
我が家では、毎回子どもたちと家の雨戸(シャッター)閉めや家周りの飛びそうなものを処理することをいっしょにする。
妻は、停電に備え、食べ物を調達。

 家のつくりがしっかりとしてきたため、昔のように瓦が飛んだり、窓が壊れたりすることはなくなった。
でも自然は恐ろしい一面もあるということを、しっかりと子どもたちには教えておく必要がある。
それは、大切な財産を失わないこと、そして何より命を失わないことにつながる。

 備え以上に気が進まないのが、後片づけ。
テンションが一気に落ちるが、
「いい片づけをしなければ、いい仕事ができない。」

これもまた農業一筋で生きてきた父の教え。

 玄関まわりのプランターをもとどおりにし、水やり。
そして吹き飛んだ枝や葉っぱで見苦しくなった小道を掃き掃除。
気が進まず、やり始めた掃除もだんだんと気持ちが入ってくる。
そして少しずつきれいになっていく様子がうれしい。

 掃除とは、まさに修行なんだと改めて思った。



 そんな昨日を過ごし、今朝出勤で釜木を通ったときに、
心が洗われるような光景を見た。



 腰が曲がったおばちゃんが、道路をホースで洗いながら、掃き掃除をされていた。
道路というみんなが使うものを、気持ちよく使ってもらうために、
自分ができる範囲のことをする。
 私の亡き祖母もよくしていたことだった。

 人の喜びや幸せを思い、自分にできる範囲で自分を生かす。
戦前生まれの人に多い。
 田舎には、そんなお年寄りの姿がまだまだ残っている。
そんなふるさとが誇らしく思える。

          岬人(はなんちゅう)



 
 

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1 コメント

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教えられる……ことばかり (月っ子)
2015-07-21 19:47:28
その通りだと 教えられます。 備えあれば……まさに する事をしっかりしていれば 心の落ち着きも違うと思います。 田舎大好き人間の私。昔昔そして明治 大正 昭和 今のように 便利な 時代てはなく 毎日の暮らしも 大変な 苦労を してこられた 人様には 感謝します 言葉ではなく 押し付けるのではなく 教えてくださる……。ありがとうございます。
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